今年4月29日、日本の第二次世界大戦の戦沒者遺族、陸軍士官學校OB、自衛隊関係者など約220人が記念碑の前で法要を執り行った。安倍晉三首相は「自民黨総裁」の名義により、追悼文を寄せた。安倍首相はその中で、「自らの魂を賭して祖國の礎となられた昭和殉難者の御霊に謹んで哀悼の誠を捧げる」と稱した。
香港紙『信報』はこのほど、「安倍首相は今年、日朝問題での取り組みを続けようとしていたが、少し頭をのぞかせただけで米國から勝手に近づき過ぎないよう警告を受けた。安倍首相の日朝関係の大幅な改善の計畫は、これにて完全にふいになる可能性がある。そればかりではない。安倍首相の再任後、日ロ関係の修復が順調に進んでいたが、ウクライナ問題により、安倍政権は歐米の対ロ制裁に加わらざるを得なくなった。安倍首相のこの措置はプーチン大統領を憤らせ、秋に予定されていた日ロ領土問題交渉の可能性がゼロになり、せっかくのチャンスをみすみす見逃してしまった」と報じた。
同記事は、「日本の対外関係には問題が山積している。これは安倍政権の不幸ではあるが、いい気になって高望みし過ぎた安倍首相がもたらした厄介事でもある。安倍首相は寢酒に飲む一杯のブランデーを、三杯にしなければ寢付けなくなりそうだ。対外関係の問題が立て続けに起こり、あまりにも多すぎるからだ。安倍首相が直面しているのは世界の3つの大國であり、避けて通ろうとしても道がない。當然ながらこれらの悩みは、安倍首相が情勢の判斷と方針を誤ったせいだ」と指摘した。
28日付香港紙『文徐匯報』は、「安倍首相は法要に寄せた追悼文の中で、右翼組織の荒唐無稽な歴史観に共感を示し、露骨に戦犯を賞賛し、日本の侵略行為を美化し、各國國民の怒りを買おうとした。安倍首相は先月、集団的自衛権の行使容認により平和憲法の束縛から逃れ、今月には代理人を通じて靖國神社に玉串料を奉納した。これは安倍首相の軍國主義復活の野望を露呈した」と報じた。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2014年8月29日