東アジアと歐州は歴史や文化が異なるほか、戦略的環(huán)境も異なっている。ゆえに異なる道を歩むのも自然なことだ。しかしながら第二次大戦後、歐州の主要諸國が和解と平和を?qū)g現(xiàn)したのと異なり、東アジアは依然としてこれを?qū)g現(xiàn)していない狀態(tài)にある。
グローバル経済が現(xiàn)在の水準(zhǔn)を維持し発展するならば、平和的?安定的な國際環(huán)境がなければ、各國経済のより大規(guī)模な発展は困難だ。対立を続け、不安定な狀況が続けば、経済は將來的に苦境に立たされるだろう。これはすべての國にとって不利益である。ゆえに軍事衝突と戦爭を回避し、東アジアの平和な環(huán)境を構(gòu)築することは、地域內(nèi)のすべての國の國益に合致する。そのため知恵を出し合い、この問題を解消する必要がある。
「ハード」の措置により誤解と対抗を回避
それでは、東アジアで平和的?安定的な國際環(huán)境を構(gòu)築するには、どうすれば良いだろうか?まずは、戦爭の発動を防ぎ、戦爭を発動しにくくする「ハード」の措置だ。他にも、この目標(biāo)を?qū)g現(xiàn)するため、「ソフト」を強化しなければならない。
「ハードの措置」とは、主に軍事安全?防衛(wèi)を指す。自國の「核心的利益」を保護するため軍備を増強すれば、相手國は自國の「核心的利益」の脅威が拡大していると見なし、軍備を増強するだろう。対抗的な措置を取り合えば、軍備競爭に陥りやすくなる。誤解が生じれば、戦爭が勃発するだろう。人類の歴史は、この法則を何度も証明している。
東中國海において、日中は戦後最も直接的な軍事対抗のリスクに直面している。また米國と中國の軍事的な緊張ムードも強まっているようだ。東アジア全體において、誤解と軍事的な対抗の可能性を引き下げるため、関連する研究を行い適切な措置を講じる重要性が増している。
特に朝鮮の核保有は、東アジアの軍事安全に根本的な変化をもたらした。朝鮮が他國を攻撃できる核兵器を1発でも保有していれば、多くの核兵器を保有する他國を政治的に脅迫することができる。ましてや核兵器を保有しない國にとって、これは大きな脅威である。この狀況下、さまざまな「副作用」が生じ、東アジアの軍事安定が損なわれることになる。ゆえに朝鮮の核問題の解決は現(xiàn)在、非常に重要な任務(wù)となっている。
しかしながら、「ハード」面で出來ることにも限界がある。安保とは、不信感と疑念が満ちる「性悪説」の世界だからだ。この世界においては、自國の軍事力が弱ければ、相手に付け入る隙を與えるというのが一般的な観點だ。當(dāng)然ながら、人類の歴史にもこのような側(cè)面が存在する。ゆえに軍事力を維持する必要があるが、この力に依存しすぎれば戦爭になりやすい。これも、人類の歴史によって何度も証明されていることだ。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2015年7月23日