私はこの話(huà)を上海の小學(xué)校の校長(zhǎng)に話(huà)し、どうしてなのか尋ねてみた。この校長(zhǎng)は、日本の基礎(chǔ)教育にとても興味を持ち、日本人學(xué)校の授業(yè)の視察にもよく出かける人である。この校長(zhǎng)によると、日本は「忍耐」が一番大事な社會(huì)であり、どの大人も忍耐力が強(qiáng)く、子どもも我慢強(qiáng)いのだという。
これを聞いて、息子が3、4歳の頃、休暇を過(guò)ごしに上海に連れて行った時(shí)のことを思い出した。ある時(shí)、何人かの友人と集まって食事をした。皆、子どもを連れていた。大人は料理を頼み、子どもには自分で飲み物を注文させた。息子はほかの子どもよりずっと小さかったが、ウェイターのメニューの説明が終わってから頼んだのは息子だけだった。ほかの子どもは聞き終わる前に頼むか、聞きもせずに頼んでいた。飲み物がやってくると、息子の飲み物にだけバニラアイスが付いていた。ほかの子どもたちが騒ぎ始めてやっと、大人たちも、息子がどれだけ真剣に注文していたかに思い當(dāng)たった。
日本人は、小さい頃から選ぶ権利を子ども自身に與え、選んだ結(jié)果の責(zé)任を子ども自身に負(fù)わせる。選択が間違っていたら後悔することになるから、選ぶということは簡(jiǎn)単にできることではない。そのため日本の子どもは小さい頃から、限りある資源を利用して最大の利益を得ることを知っている。サッカーの練習(xí)も同じだ。日本人の子どもはコーチの話(huà)を聞いてから練習(xí)した方が、自分で勝手にボールを蹴るよりもおもしろいと知っているのである。