黒竜江省檔案館(公文書館)は11日、日本軍による慰安婦の強制性を裏付ける文書7件を公表し、広く注目を集めた。これらの罪証は、同館に保管されている日本の文書から見つかったもので、日本軍による慰安婦の強制性を証明する最新の揺るぎなき証拠となった。
これらの文書のうち6件は、1941年10月20日から1941年12月11日に作成された。3件は偽牡丹江省綏陽県綏陽國境警察隊綏芬河隊および寒蔥河隊による、日本軍が現(xiàn)地に設(shè)置した慰安所の狀況に対する「極秘」調(diào)査報告書で、3件は現(xiàn)地の國境警察隊の特務(wù)による慰安所設(shè)立の調(diào)査、現(xiàn)地の外食?娯楽産業(yè)の本件に対する反応をまとめたものとなっている。
同館の付傑氏は、「慰安婦は慰安所で、日本軍に性的なサービスを提供していた。日本軍の慰安所は主に4種類で、今回公開された文書には主に、軍隊が直接設(shè)置した固定的な慰安所、現(xiàn)地の日本人が運営した民間の慰安所の2つに関する內(nèi)容が含まれる」と話した。
綏陽國境警察隊寒蔥河隊が1941年12月11日に作成した「管轄區(qū)內(nèi)の『日本軍専用朝鮮人料理店(慰安所)』の開設(shè)狀況に関する報告」によると、日本軍専用料理店(慰安所)は12月9日に設(shè)置された。場所は綏陽県寒蔥河區(qū)南天門第二六三二部隊の官舎內(nèi)で、巖村憲繁と呼ばれる人物が経営していた。慰安所の女性の數(shù)は13人。
同館は1942年6月に東安憲兵分隊が作成した「狀況報告」を公開した。この報告書は「軍事警察」を設(shè)置したことに何度も觸れている。この軍事警察は主に「軍機保護」を擔(dān)當(dāng)し、軍內(nèi)の特殊慰安所、軍人會館などの関係者の身分証明書の発給を厳格に管理し、「軍中特殊慰安施設(shè)」の関連事業(yè)の擔(dān)當(dāng)者を決めていた。
この報告書の65ページには、「特殊慰安所の施設(shè)については、軍の切実な需要を基礎(chǔ)とし、憲兵隊に管理を委ねており、積極的な監(jiān)督指導(dǎo)により理想的な成果を手にしている。しかしこの接待はさまざまな弊害をもたらすため、1名の準尉を警戒?防犯に當(dāng)たらせ、各種違法行為を重視する」と記されている。
同館の斉秀娟館長は、「鉄のように揺るぎない事実が証明している通り、日本の侵略者が非人道的な慰安婦制度を?qū)g施した罪を否定することはできない。これらの日本軍の慰安婦に関する文書の発見と公開は、日本軍が中國で慰安所を設(shè)置したという事実をさらに裏付け、慰安婦問題の研究に新たな史料を提供した」と指摘した。
斉館長は、「慰安婦制度は女性に対する蹂躙であり、日本軍の殘酷な性質(zhì)を十分に露呈している。これらの公開された文書?史料には専門的な目録がある。中國人のみならず、海外の組織や個人も申請を行い、許可を得てからこれらの一部の文書を使用できる」と話した。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2015年8月11日