最近の外交のビッグニュースと言えば、中國の習近平國家主席の訪英は、紛れもなく最も価値ある情報だ。英國からの厚遇、中國のそうそうたる経営者代表団は、「スーパー訪問」と呼ぶにふさわしい。具體的な協力內容を見ると、「スーパー契約」とされる原発の協力プロジェクトが、世界の人々から最も注目を集めた。中英が間もなく締結する300億ポンド規模の契約のうち、ヒンクリーポイントの原発の契約金額だけでも245億ポンドに達する。
同プロジェクトは中國、英國、フランスが共同推進し、重大な意義を持つ。これは中國と先進國の、ハイエンド原発技術の共同開発という先例になった。しかし、その意義はこれのみに留まらない。別の角度から見ると、同プロジェクトの影響は、産業の概念そのものを大きく上回っている。
中國製品は近年、技術力を高め、より高い水準に向かい発展している。高速鉄道がそれを最も力強く裏付けている。原発は高速鉄道に続き、中國製品を海外のハイテク市場に推し進めた。
中英が原発の大規模な契約を締結するという情報が伝わると、日本メディアは居ても立ってもいられなくなり、さまざまな記事を掲載した。ただしこれを積極的に捉え期待するメディアは稀で、いつもの様に顕微鏡を取り出し批評家になっている。一部の日本メディアは中國製の原発技術の安全性を疑問視しており、英國の身になり危懼しているほどだ。彼らは「英國は國內に時限爆弾を設置した」「フランスは狼のようなメンバーを連れてきた」など、おどろおどろしいコメントをしている。日本は英國とフランスに「いい人」ぶっているが、これには中國に対抗し、イメージダウンしようとする心理がある。
日本は製造業で中國に対して優越感を持っている。中日両國の科學技術に差があるのは事実だが、中國が近年ハイテクの急速な進歩を遂げており、國際社會から承認?期待されているのも否定できない。