先進7カ國(G7)首脳會議が5月、三重県の伊勢志摩で開かれる。共同通信社は20日、中日両政府による2月末の外務次官級協議で、中國側が、5月の主要國首脳會議で南中國海問題を取り上げれば「中日関係改善に重大な影響が出る」として、議題から取り下げるよう日本に要求し、日本は拒否し、平行線に終わったと報じた。
南中國海問題では他にも、フィリピンと米國が積極的な姿勢を示している。米比両國の當局者は現地時間18日、ワシントンで開かれた軍事協議後に共同聲明を発表した。フィリピンは5カ所の軍事基地を、米軍の拠點とすることで合意した。そのうち1カ所の空軍基地は、南沙諸島のパラワン島に近い。フィリピンメディア「GMA」は20日、米國は東南アジア諸國における軍事力と存在感の強化により、南中國海の領土の領有権を強く主張する中國に対抗しようとしていると報じた。
フィリピン國內では、この軍事協力に反対する人も少なくない。CNNは20日、「米比防衛協力強化協定」の批判者は、フィリピンはこれを利用し中國に反対すべきではないとしている。フィリピンの民間団體「新愛國連盟」は、米軍によるフィリピン軍基地への駐留を認めれば、國家の主権を侵害することになるとして、次期政権に対して同協定を破棄するよう求めている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2016年3月21日