リオ五輪大會が閉幕し、夏季五輪大會は「東京サイクル」に突入した。次大會の開催國となる日本の代表団はリオデジャネイロで目覚ましい活躍を果たし、2020年の東京大會に向けて力をつけている姿を見せつけた。
リオ五輪大會の開催中、國際オリンピック委員會は、空手やスポーツクライミングなど5競技を東京五輪で新たな競技として加えることを宣言した。空手は日本の得意競技であり、多くの金メダルを日本にもたらす競技となることは間違いない。日本人はまた、野球?ソフトボールでも金メダルを狙う実力を持っている。開催國という有利な條件を考え合わせれば、東京五輪大會で日本チームがさらなる成果を収めるだろうことは想像に難くない。
リオ五輪大會では、日本代表団は、陸上や競泳、卓球、バドミントンなどの競技で、これまでを上回る競爭力を示した。日本人選手らは4年後、これらの競技でさらなる突破を果たす可能性がある。多くの金メダル獲得してきた従來の競技に加え、金メダル圏內の競技が増えることで、日本チームが金メダル獲得數でトップ5入りする可能性は高い。さらには米國?英國?中國からなる第一集団を脅かす力となる可能性さえある。
日本代表団が加速度的に実力を高める中、金メダル圏內の競技が中國チームと重なり、中國と日本との一騎打ちという局面も増えるものと考えられる。中國チームはこれに対する準備をしておかなければならない。
リオ五輪の卓球の試合終了後、中國體育代表団副団長の蔡振華氏は、次大會の卓球について、「中國チームは今大會で金メダル4枚を獨占した。だが選手の年齢が次大會で活躍のピークに達し、技術や打法でも世界をリードする日本は、東京五輪では中國の主要なライバルとなる」との見通しを示した。
卓球ナショナルチームの総コーチを務める劉國梁氏も、男子団體決勝では、日本チームが大きな進歩を遂げていることが明らかになったとし、中でも水谷隼の進歩は際立っていたと語った。劉氏は同時に、日本チームが強くなっていることは、中國チームの進歩を促進するだろうとの見方を示した。
體操では、中國チームは訓練を重ねて実力を高め、演技完成の安定性の面での取り組みに勵む必要がある。アウェイの東京では、採點で不利な條件が加わることも予想しておかなければならない。演技の質をできるだけ高め、不利な採點を跳ね返すだけの技術と心の準備をしておく必要がある。
競泳では、日本チームは今大會ですでに中國を超えた。陸上では、日本の男子リレーチームは、日本とジャマイカの混血選手が加入したことで実力を大きく高め、400メートルリレーでアジア記録を2回にわたって更新し、銀メダルを獲得した。この種目では、中國は、息の合ったバトンパスを練習すると同時に、選手の厚みを高め、個人の能力をさらに高める必要がある。リレーでの歴史的な成果は、日本の陸上界全體を奮起させるものともなり得る。中國の成績は陸上全體で日本を上回ったものの、次大會ではチャレンジを受ける準備をしておかなければならない。
東京大會で優れた成果を収めるため、日本は、財力の投入や競技の配置、後続人才の育成などの面で大幅な取り組みを進め、今大會ですでに明らかな進歩を見せた。日本チームの中國チームに対する追い上げは、2年後のアジア競技大會でも示されることになるだろう。中國チームが4年後の東京五輪でいかにその輝きを保つかは、目の前につきつけられた課題と言える。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月23日