日本では4月30日に明仁天皇が退位し、「平成」時代が幕を閉じた。5月1日には徳仁天皇が即位し、「令和」時代が正式に出航した。世界第2と第3の経済大國である中日両國は國際社會に決定的影響力を持つ。令和時代に入った日本がいかにして「歴史を鑑として未來に向かい」、敏感な問題や爭いに適切に対処し、中日関係をより良く発展させるかは、中日両國が共通して直面する重大な課題だ。
■両國関係は今年さらに上の段階へ 日本側の約束遵守を望む
昨年は両國にとって記念すべき年だった。中國の改革開放40周年であり、中日平和友好條約締結40周年でもあった。この年、習近平國家主席と安倍晉三首相は様々場で會談を重ね、中日関係の改善と発展のための方向性を指し示した。両國首相も相互訪問を実現させ、中日関係は正常な軌道に戻った。
今年は中華人民共和國成立70周年であり、日本も新天皇の即位を迎えた。互いの努力で、中日関係はさらに上の段階へ上る見込みがある。
今年元旦に國會で行った施政方針演説で、安倍首相は対中外交を大國外交政策の3つの大きな優先方針の1つに挙げた。1月4日の年頭記者會見で、安倍首相は日中雙方が昨年合意した協力意向を今年実行に移し、日中関係を新たな段階へ押し上げたい考えを表明した。
中國海軍創設70周年記念日の4月23日、中國海軍は青島で國際海軍行事を催し、60數カ國の海軍代表団が參加した。國際観艦式には10數カ國の軍艦20隻近くが參加した。日本の海上自衛隊も7年ぶりに中國に艦艇を派遣。「すずつき」が國際観艦式に參加した。
4月25~28日、第2回「一帯一路」國際協力サミットフォーラムが北京で開催された。日本からは安倍首相の特使として自民黨の二階俊博幹事長がハイレベル代表団を率いて參加。中國の國家主席と會談し、安倍首相の親書を手渡した。習主席は「一帯一路」への日本側の積極的な參加を希望し、G20大阪サミットの開催成功への支持を表明した。
王毅國務委員兼外交部長(外相)は今年の全國両會(全國人民代表大會?全國人民政治協商會議)記者會見で日本人記者の質問に答えた際「互いの努力を通じて、政治的基礎をしっかりと固め、互恵協力を深め、民間友好を増進すれば、中日関係は安定的発展期に入り、各分野の交流は活発化し、上層部交流も自ずとうまくいくものと信じる。中國側は日本側が約束を順守し、中日関係の大局をしっかりと守ることを希望する」と表明した。
■両國関係は回復したが依然試練も
上層部関係が回復してきたため、中日両國は少なからぬ問題で多少自制し、意思疎通と交流を強化している。回復の兆しはあるものの、中日間には少なからぬ敏感な問題や爭いが存在する。
また、日本側には最近、新たな動きが少なからずある。昨年12月18日、日本政府は新たな「防衛計畫の大綱」と「中期防衛力整備計畫」を閣議決定した。2015年の「安保法」可決後初の防衛計畫の大綱の見直しであり、冷戦思考で地域の安全保障情勢を憶測し、いわゆる「中國の脅威」を煽り立て、軍備拡張の口実を作った。
中日両國は引っ越すことのできない隣人であり、世界的に決定的な影響力を持つ大國でもある。従って、中日関係を良くすることは、両國民だけでなく世界にも幸福をもたらす。國交正常化以來、中日関係は困難や曲折を幾度も経ながら前進してきた。新時代の中日関係が安定的に遠くまで前進し、さらに上の段階へ上がることを信じるに足る理由がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年5月6日