第3回軍事史の視點による中國抗戦學術シンポジウム並びに世界史の視點による九一八歴史文獻工作坊が先ほど北京市で開催された。中國社會科學院名譽學部委員、近代史研究所研究員の楊天石氏ら30數名の近代史専門家?學者が出席した。會期中には新書『折られた花:日本軍「慰安婦」とされたオランダ人女性たちの聲』の発表會が開かれた。
本書の著者はオランダの有名な社會活動家、第二次大戦史研究専門家のマルゲリート?ハーマー氏だ。彼女はオランダの日本軍性暴力被害者の顧問を務めており、長期的な取材と當事者の同意を経て、8人のオランダ人慰安婦の痛ましい経験を公開した。本書が発表されると歐州と日本で大反響を呼んだ。日本の橋本龍太郎元首相がオランダのウィム?コック首相に書簡を送り、日本軍のオランダ人慰安婦への暴行について謝罪した。
有名な軍事史専門家、『長征』執筆者、國防大學準教授の劉波氏は「本書は個人の視點から歴史を掘り起こし、ミクロな歴史の視野における個人の戦爭時代及び戦後の生存狀態を示した。過酷な生活環境における一部の慰安婦の複雑な心境をありのまま反映し、本書を戦爭倫理の高みに引き上げた。同時に本書は、日本軍の暴力に対する國內の學者の認識を深めた。例えば本書は『慰安男』について取り上げた。12歳前後の男児4人が日本軍の性暴力の被害者になった。これらの事実により、読者は日本の戦爭の罪をより深く思考できる」と述べた。
有名な日本史専門家の翟新教授は本書が示す戦爭のテーマを掘り下げて分析し、「國內の學者は國內だけに目を向けてはならず、また慰安婦問題を単純化?単一化させてもならない。海外に目を向け、慰安婦問題の複雑性を意識するべきだ。本書が示した慰安婦問題の國際的な視點は、國內の學界から注目されるべきだ」と述べた。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2019年10月6日