訪韓中のヘインズ米國家情報長官は13日、韓國?朝鮮の共同警備區域（JSA）を視察した。その前日には日本で、日韓情報部門の責任者と非公式會談を行っていた。

　韓國メディアは、「米情報部門の責任者である國家情報長官の行動は通常、メディアに公開されない。ヘインズ氏が今回鳴り物入りで日韓を訪問したのは、米日韓の堅固な関係をアピールし、中國と朝鮮に圧力をかけるためだ」と分析した。

　ヘインズ氏は訪韓の前日、韓國國家情報院の樸智元院長、日本の瀧澤內閣情報官と東京で非公式會談を行った。韓國國家戦略研究院外交安保センターの責任者である申范哲氏は「韓國時報」に対して、「ヘインズ氏は中國に強硬な立場を持つ。今回鳴り物入りで日韓を訪問したのは、米國とアジアの同盟國との間の堅固な関係を強調し、中國に圧力をかけるためだ」と述べた。米國のブリンケン國務長官とオースティン國防長官は3月に日本と韓國を訪問し、「中國けん制」目的の談話を発表した。

　米日韓の関係は本當にそれほど堅固なのだろうか。徴用工の件と慰安婦問題により日韓関係は2年以上に渡り悪化している。米國は極力2つの同盟國の溝を埋めようとしているが、この思いには力が伴わない。韓國の當局者は韓日関係改善の立場を何度も表明しているが、日本の反応は「冷淡」だ。日本ではさらに、文在寅政権下で両國関係の改善はすでに不可能との観點も出ているほどだ。日本の菅義偉首相は12日に樸氏と會談した後、韓日関係の改善を願うと表明した。しかし菅氏は13日の取材で、両氏が會談したかについて明かさず、「會談したかを含めてコメントできない」と述べた。

　文氏は21日にワシントンを訪問し米國のバイデン大統領と會談する。韓國メディアは、バイデン氏は韓日を取り持とうとするが、これは苦しい任務であると伝えた。米國の手配に従い、米日韓の高官は最近頻繁に會談しているが、韓日関係に改善の兆しはない。これは3カ國の対朝鮮政策に食い違いがあるためだ。また韓日両國の與黨の進歩派と保守派が來年の大統領選と今年の議會選挙を控えている。他にも対中政策をめぐり日本は米國の中國けん制に協力する非常に積極的な態度を示しているが、韓國は異なっている。そのため3カ國の安全協力は順調に展開されない。

　 ?中國網日本語版(チャイナネット)?2021年5月14日