最近は北京の地下鉄も19號(hào)線まで拡張され、複數(shù)のルートから目的地への最短ルートを選ぶ際には地図アプリが欠かせない。先日、終電間際に地下鉄に乗り込むと、いつものルートはすでに終電となっており、今まで乗ったことのない新設(shè)19號(hào)線経由のルートがアプリに表示された。藁をもつかむ思いで19號(hào)線積水潭駅に駆け込むと、そこには中國(guó)の近未來(lái)を想像させる先進(jìn)的な構(gòu)內(nèi)デザインと最新鋭の関連設(shè)備があり、未來(lái)へタイムスリップした錯(cuò)覚を覚えた。

　明るく清潔感に富む構(gòu)內(nèi)には水墨風(fēng)の風(fēng)景畫や切絵など中國(guó)の伝統(tǒng)文化が現(xiàn)代的な手法で表現(xiàn)されている。他方で、若者を中心に人気爆発中のPOPMARTキャラクターやコードレスイヤホンなどを購(gòu)入できる自動(dòng)販売機(jī)まで設(shè)置されている。そこから現(xiàn)代中國(guó)人の高い文化性と普段の生活スタイルが見(jiàn)えてくる。構(gòu)內(nèi)案內(nèi)図や駅周辺地図も立體的で分かりやすいものになっている。北京の地下鉄はいつの間にこんなに進(jìn)化したのだろう。

　そんな感慨に浸るのも束の間、ホームに入ってきた地下鉄に乗り込むと更なる驚きが待っていた。橫並びのはずの席が縦並びの一人席になっている。內(nèi)裝もなんとなく高速鉄道を思わせる高級(jí)感がある。最新式の停車駅説明液晶パネルや目立つ位置に置かれた透明の消火器ケースなど、通常の地下鉄車両に比べ利便性が格段にグレードアップしている。デザインだけでなく細(xì)部の利便性にも配慮しながらダイナミックに進(jìn)化を続ける北京地下鉄。北京ライフの新たな楽しみを見(jiàn)つけた終電地下鉄一人旅となった。