日本新華僑報ウェブサイトによると、日本では2013年の稅制改正にともない、相続稅の稅率が大幅に引き上げられる。日本の相続稅はもともと國際的に見ても極めて高水準にあり、負擔が大きかった。また、所得稅の最高稅率も2015年から引き上げられる。これを受け、日本の富裕層は資産を少しずつ海外に移転し始めているという。
日本の富裕層が最も重視している投資は金銀財寶ではなく、高級な嗜好品を買うことでもなく、自分の富を相続させることができるよう、子孫を育てることである。自分の子どもや孫を海外に留學させるお金持ちがますます増える中、シンガポールのとあるインターナショナルスクールには昨今、アジア各國からの子どもが多く集まっているようだ。シンガポールでの留學は英語だけでなく、中國語も學ぶことができるため人気が高い。
それでもやはり、歐米の名門大學の人気には敵わない。歐米の名門大學はお金持ちが自分の子どもたちをセレブの社交界にデビューさせるための登竜門である。お金持ちの人が最も信用するのは、結局のところはお金持ちの人であるため、そこでネットワークを作っていく必要がある。年間の學費が1000萬円のスイスの學校には、日本から多くの富裕層子女が集まる。
また、近年では中國の大學も一つの選択肢となっている。
東京の高級住宅に住む飯塚さん夫婦が最も力を入れているのは、子どもの教育である。3人の子どもはいずれも歐米に留學した経験があり、流暢な英語を話すことができる。長女はカナダの高校に通い、様々な賞を獲得した経験を持ち、卒業後は北京大學の醫學部へと進んだ。北京での留學期間中、彼女は多くの中東地域の學生と知り合い、興味を持ちようになった。また、母親も中東地域における醫療コンサルティングの仕事を始め、今では親子で中東に出張に行くことが多いという。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年7月7日