「よく眠れることは健康な証拠、眠れないのは病気の兆候」。3月13日、世界睡眠學會の事務局長で中國睡眠研究會の前理事長の韓芳氏は、3月21日世界睡眠の日中國テーマ発表會でこのように述べた。今年のテーマは「良好な睡眠、健康な中國」。防疫の特殊な時期であるため、発表會はオンラインで行われた。
韓芳氏は以下のように述べた。睡眠障害は人間の全生命の周期に影響する。人の健康と壽命の長さは睡眠の質と深く関わっている。睡眠障害の影響面は広く、國際疾病分類には「寢つけない、起きられない、眠れない」の3大區分90種以上の睡眠障害がある。中國人の10%以上は醫療介入が必要で、1億5000萬人に上る。半分以上の人が一生に一度は睡眠問題に直面する。睡眠障害の危害は大きく、健康面から公共の安全にいたるまで全てが睡眠に関わる。注目すべきは、中國の小?中學生の學業の負擔と深刻な睡眠不足は、彼らの心身の健康と発育に大きく影響している點である。
韓芳氏は、良好な睡眠は十分な睡眠時間、良好な睡眠の質、規則正しい睡眠を含むと考える。そのため、全民健康、全生命周期への配慮という角度から良好な睡眠を維持する必要があるという。
同日、中國睡眠研究會と慕思寢具は共同で『新型コロナウイルス肺炎流行期間の中國人睡眠白書』を発表した。中國睡眠研究會常務理事の張斌教授によると、今回の調査は重大な健康危機事件における國民の心身の健康狀態と睡眠の內在的関係を探ることを目的としている。調査によると、全國民が家で過ごしていた期間、睡眠は「時間は維持したが質は維持できていない」という狀態で、睡眠時間は長いが質は低下するという傾向が見られた。以前は20~24時に就寢する人は90%を占めたが、全國民が家で過ごしていた期間、0時以降に就寢する人は50%を超えた。回答者の中で江西人は徹夜トップとなった。深夜に閲覧意欲がわき、睡眠時間を削って情報を閲覧する人が増え、深夜1~2時のアクティブユーザー度は63%を超えた。大部分の人が睡眠問題は生活に悪影響を及ぼすと認識し、睡眠の質を高める措置をとりたいと考えている。
専門家は、まずは自分から改善し、仕事と休憩を規則正しくし運動をすることが重要だとの見解を示した。そのほか、睡眠環境を改善し、照明の調整、寢室の雰囲気の改善、マットやシーツの交換などを通して睡眠を促す必要がある。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月18日