落ち込み続ける香港経済、加えて金融危機第2波の襲來予測が影響し、香港の失業率は34カ月ぶりの高水準に達した。また、失業保険給付金と低収入者向け総合援助金(生活保護)の2月増加幅はそれぞれ3.5%と2.8%と、過去5年來の最高記録を打ち立てた。各申請件數も、低水準から増加傾向を呈し始めている。19日付香港紙「大公報」の「要聞(重要ニュース)」欄で報じられた。
香港社會福利署によると、金融危機の嵐に見舞われ、総合援助金の支給を申請する市民は今後ますます増える見通しで、職業補習や再就職トレーニングを提供することに力を盡くす方針という。慈善団體は、現段階での數字は、社會の実情を100%反映しておらず、金融危機の影響は今後さらに顕著になるとの見方を示している。
社會福利署は18日、2月の総合援助金申請件數の統計結果を発表した。この最新データによると、2月末時點の総合援助金の申請件數は、1月末比4500件増の計28萬9千件。1カ月あたりの上昇幅は1.6%、申請件數総數は47萬6千件を上回った。
また、総合援助金の申請件數は、種類別で見ても軒並み増加傾向にあることが同データで明らかになった。このうち失業者向け総合援助金申請件數は1月比3.5%増の3萬2875件と、新型肺炎流行時以來の最大の上昇幅となり、申請者數も2007年12月當時の水準と肩を並べた。低収入者向け総合援助金申請件數は同比2.8%増の1萬6367件、2003年5月來最大の上昇幅となった。ひとり親家庭向け総合援助金申請件數は、同比1.8%増の3萬6831件。
「人民網日本語版」2009年3月19日 |