國家新聞弁公室は今年の國慶節前に、約50人余の中國各界の有名人が登場した中國のイメージを広報する30秒間の映像を、世界の主流メディアで放送する。
撮影を終えた「人物編」は、10月1日前に放送される予定だ。
30秒のコマーシャルと15分の特別テーマの映像
今回のこの映像は、30秒のコマーシャルと15分の特定のテーマ映像がある。
「人物編」:各界の有名人が登場
わずか30秒の映像を迫力あるものにするために、科學技術界やスポーツ界、金融界、思想界、企業の有名人などが選ばれた。この撮影はほぼ終わり、今は後半の制作が進められている。この映像は特にユーモアを求めていない。「姚明と丁俊暉が同時に登場し、その身長差がある意味ユーモアをかもし出すかもしれない」という程度だ。
「角度編」:全國の景色を撮影
15分間の映像「角度編」は、多くの撮影班が全國各地を走り回って撮影した。そして約800の映像により、様々の角度から中國の発展と持続、多元的な共栄などの調和が描かれている。
ある場面では、ミサゴが魚を捕るシーンに、孟子の「不涸澤而漁,不焚林而獵(池に水を入れて魚を捕り、林を焼き払って狩猟をする?目先の利益を求め長期的な計畫がない例え)」のナレーションが入り、昔から中國は環境保護や持続可能な発展を重視してきたことが説明されている。
こうした映像は國慶節の前に完成する予定で、國家新聞弁公室は「人物編」を世界の主なメディアで放送し、15分の映像は大使館の祝賀行事や外交的なパーティーなどで紹介することにしている。この映像の言語は英語がメインだ。
ソフトパワー伝えるために
中國社會科學院世界経済?政治研究所の李向陽副所長は「中國は國のイメージを打ち立てる必要がある段階に入った。総合的な実力が日増しに増える中で、中國がグローバル化するレベルもどんどん深くなっている。それに世界の政治や外交、金融などの面での影響も広がってきた。そのためこれまで中國が自身のイメージを打ち立てるという點では、政府も民間も不十分だった」と話す。
金融危機の中で中國の回復は早かった。ある國々は再び中國を「悪魔」のように見なし、以前の「中國崩壊論」から「中國責任論」まで持ち出して、為替相場戦爭、貿易戦爭、気候問題で中國を問い詰めている。
中國は北京オリンピック以降、ソフトパワーを示す作業を強化し始めた。外國人記者の中國での取材制限を緩和し、世界のメディアの影響力の借りて客観的な中國を報道。國が制作するイメージ広告も、ソフトパワーを示すもう一つのルートだ。
昨年末にCNNアジアチャンネルで放送された中國制作の30秒間のイメージ広告は、中國が世界にソフトパワーを伝えるスタートでもあったが、今回の放送により正式に広報がスタートする。中國の伝媒大學の李未檸研究員は「中國はさらに自信を深め、積極的に自分のソフトパワーを示し始めた。そして世界での発言権を爭い、中國の広報時代はすでに始まったようだ」と話す。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年8月4日