「十一五（第11次5カ年計畫：2006-2010年）」の5年間、交通は國民経済発展の「指揮官」の役割を果たした。中國は総合交通網の整備を加速、道路?水運?民間航空?鉄道?郵政はいずれも史上最大規模の建設ラッシュを迎え、未曾有の大発展を遂げた。

▽道路

5年間で中國國內に新たに完成した高速道路は3萬2千キロメートルとなり、高速道路総延長の約45％を占めた。今年末までに、全國の高速道路総延長は7萬3千キロメートルに達すると見込まれる。國家高速道路網の70％以上が完成することになり、「五縦七橫」國道主要幹線、および西部開発のための各省?自治區をつなぐ道路8路線が今後全面的に建設され、高速道路輸送大動脈の整備は基本的に完了する。

公共道路網の改善に伴い、先月末までに中國の自動車保有臺數は8500萬臺を突破、運転免許所持者數は1億4400萬人を超え、マイカーでの外出が一般市民の日常手段となりつつある。

統計によると、中國では過去5年間で新たに農村道路53萬3千キロメートルが完成、今年末までに、全國の農村道路総延長は345萬キロメートルに達すると見込まれる。全國の96％の郷?鎮にアスファルト（コンクリート）舗裝路が、東中部の94％の建制村（農村村委員會が管轄する區域）に同じくアスファルト（コンクリート）舗裝路が、西部の98％の建制村に公共道路が通じた。

▽水運

「中國の水上交通は過去5年間で、これまで長年にわたるゆっくりとしたペースから、発展の春を迎えた」と交通運輸部の徐祖遠?副部長は認識する。「十一五」期間中、中國は沿海部に深水バース計670カ所を建設、新たに30億トン分の船積み能力が増えた。これは沿海港灣全體能力新規増加分の54％を占め、「十五（第10次5カ年計畫：2001-2005年）」期間の2倍にあたる。また中國では河川水運も重大な発展を遂げ、「十一五」期間內に投資額1千億元以上のプロジェクトが完成、「十五」期間の3.3倍となった。

▽民間航空

中國民航局の李家祥?局長は取材に対し、「旅客機の利用は一般市民にとってすでに日常的な選択手段となった。中國の民間航空は現在、民間航空大國から民間航空強國へとまい進している」と述べた。中國民航局の統計予測によると今年末までに、全國の民間航空が達成した輸送総量は505億トンキロメートルに、旅客輸送量は延べ2億7千萬人に、貨物?郵政輸送量は520萬トンに達したと見込まれ、過去5年間の年平均成長率はそれぞれ14.1％、14％、11.1％となる。

▽鉄道

「中國の鉄道はいまや高速時代に入った。これこそ『十一五』交通発展の中の輝かしき成果」と鉄道部の王勇平?報道官は指摘する。2003年以降、全國で認可された鉄道建設プロジェクト投資総規模は4兆元を超え、すでに1兆5千億元分が完成、年內にさらに7千億元分が竣工すると見込まれる。「十一五」期間中、鉄道建設計畫目標は全面的に完成すると予測される。全國で新たに完成する鉄道は1萬6千キロメートル以上となり、今年末までに、中國の鉄道営業距離総延長は9萬キロメートル以上に達する。

「人民網日本語版」2010年10月12日