林國本
広州アジア大會の開幕を前にして、11月10日午前、中國スポーツ代表団副団長の肖天氏はアジア大會プレスセンターで、中國スポーツ代表団は今大會でも金メダル數(shù)一位をめざしたいと語った。また、中國スポーツ代表団は今大會においてベストを盡くして、存分に力を発揮し、スポーツ大國からスポーツ強(qiáng)國へと前進(jìn)しなければならない、とも語った。そしてこれまでの2回のアジア大會で中國は金メダル數(shù)トップであったが、今回もそれを目標(biāo)とし、できれば前回を上回るよう努めたい、と述べた。
肖副団長はさらに、ドーピング問題にも厳しく対応したい、と語った。
肖副団長は今回の中國スポーツ代表団の中には、前世紀(jì)90年代生まれの新人、若手選手も加わっているが、これは2012年のロンドン?オリンピックを視野にとらえて人材を鍛えるためであるとの考え方を明らかにした。
なお、サッカー、バレー、バスケットなどの種目の現(xiàn)狀は思わしくない、と述べるとともに、世界のスポーツ界の流れとも言えるプロ化にいかに対応するか、過去の「挙國體制」のやり方からプロ化へのシフトは、これから模索していかなければならないが、今大會でのこの種目の金メダル獲得はかなり難しい、との見方も示した。
アジア大會開幕以前から始まったサッカーの試合では、中國は日本チームに0:3で敗れた。一部サッカーファンは、中國チームの進(jìn)歩の遅いことに失望していたようだが、ほとんどの観客は冷靜にこのことを受け止めていた。テレビの解説者は、どうも2つのチームにはワンランクの差があるということを言っていたが、私は実力の面ではそれほど差はないと見ている。ただ中國チームは國際試合の実戦の體験が少ないことがかなりたたっているようで、ゲームの組み立て方、パスワークの組み合わせ方、ゴール前での決定力という面で、練習(xí)での蓄積と成果を発揮し得なかったように感じる。中國ではスペイン、オランダ、ドイツ、ブラジル、アルゼンチンのサッカーについてはかなり研究しているようだが、これまで、一流とはいわれてこなかった日本のサッカーのここ數(shù)年らいの新しい動きにあまり注意してこなかったようだ。日本人も外國人監(jiān)督を招いて強(qiáng)化策に力を入れており、何人かの日本人選手はヨーロッパのクラブでもまれている。今年のワールド?カップではPK戦で敗れはしたが、日本のサッカーファンは彼らを暖かく迎え、総理官邸や皇居にも監(jiān)督と一部選手が招かれて勵ましを受けている。全般的に見て、中國のサッカー選手は日本より恵まれた環(huán)境にある。日本の一部チームは3萬人以上収容できるスタジアムさえないホームタウンで頑張っている。中國はここ數(shù)十年の高度成長でスポーツ施設(shè)も増えている。こういう恵まれた環(huán)境にいながら、アジアでくすぶっている原因はどこにあるのかを良く考えてみる必要がある。