手にポップコーンを持ち、百數十人が一緒に真っ暗な映畫館にかしこまって座っているという伝統的な映畫の見方は、見慣れた風景だ。12月10日夕方、北京市東三環路の雙井橋にある楽成センターB棟30階のフロアー式映畫館は、新しい都市體験ができるところだ。薄暗い照明の下で、2,3人がベッドにもたれ、コーヒーを飲み、ティラミスを食べながら、文蕓映畫作品を鑑賞するというもので、獨特のムードが寒い冬の日に暖かいひとときをもたらしてくれる。
同夜の上映映畫「バーグマン島」は、一般の人々の間ではまだよく知られていないスウェーデンのドキュメンタリー映畫で、入場者26人はすべて若者たちばかりであった。「フロアーに座って映畫を見るなんて、最初このイベントの名前を聞いた時、なにか訳がわからなかったけれど、好奇心をくすぐられて、このフロアー式って何だろうと思ったのです」と、観客の田さんはいう。現場に來て、この環境はとても良いし、ムードもたっぷり味わえるとのことだ。
「人民網日本語版」2010年12月14日