「中國青年報」がこのほど行った調査結果(2939人対象)によると、「80後(1980年代生まれ)」の夫婦関係は上の世代の夫婦と比べ「不安定になった」と感じている人が64.5%に達した。「わからない」は26.1%、「そう思わない」はわずか9.4%だった。
若い夫婦の関係が不安定になっている理由については、「家庭関係が無機的で、何事も損得で考える人が多い」がトップ(68.0%)、「利己的で、譲ることをしない若者が多い」(62.3%)、「経済基盤が弱く、生活のプレッシャーが大きい」(54.3%)などが挙がった。
そのほか、「家庭の安心感が低下している」(48.2%)、「若者の家庭問題を処理する能力が低い」(45.4%)、「若者は仕事が中心で、家庭を顧みる時間がない」(35.8%)などが続いた。
家庭と仕事に矛盾が生じた際、「家庭に重きを置く」人は63.8%、「仕事」は14.2%、「わからない」は22.0%だった。
現代社會で家庭での倫理問題がクローズアップされる中、回答者のほとんどが家庭により関心が集まることを期待している。「家庭の精神的価値を重視し、家庭関係が無機的になることを避けるべき」とした人が70.0%に上った。「若者は家庭関係をいかに処理するかを學ぶべき」と提案した人は62.1%、「愛することとは何かを若者は學ぶべき」が52.9%、「若者は家庭の和睦?安定に重きを置き、仕事との兼ね合いを取るべき」が52.2%、「社會全體が家庭倫理を守るべき」が50.5%を占めた。
現代社會では婚姻と性的関係がより寛容になっており、これは現代社會で離婚率が高まっている原因のひとつでもあると専門家は指摘する。「80後」の多くは一人っ子であるため、自己中心的で排他的な心理が育ちやすく、わがままだったり、精神的に弱かったりなどといった性格的な特徴がみられる若者もいる。これらの性格的短所が婚姻生活の不調和や不安定をもたらしている。このほか、生活のプレッシャーが大きいこと、家庭観が伝統的な価値観から変化していることも、多くの若者が家庭に対して淡白になっている理由である。
「人民網日本語版」2010年12月27日