資料寫真:26日、家族を伴って臺灣の桃園空港に到著した陳光標氏(左)。大陸部の慈善事業家として知られる陳光標氏が企業家50人余りを同行して臺灣に到著した。27日以降、計1億1千萬元にのぼる「お年玉」を臺灣9都市で配った。
▽陳光標氏「金持ちは死ぬ前にお金を使い切る」
陳氏一行は29日午前、南投県に到著、300萬元の寄付金を提供したほか、埔里県の陳綢さんが設立する「少年の家」に1500萬元を寄付する約束をした。こうした太っ腹な散財について、陳氏は「金持ちは死ぬ前にお金を使い切る」と語った。
300萬元の寄付金は同県社會部の熊俊平処長が代表して受け取り、助けが必要な貧困家庭300世帯に、1世帯1萬元ずつ配られる。
この日、朝6時前から100人以上の村人が寒空の下、お年玉を受け取ろうと役場の門の前で待った。その中には足の不自由な人やがん末期のお年寄りの姿も見られた。一行はこのほかに、同県の陳綢さんに少年の家の設立資金として1500萬元を寄付する。陳さんの少年の家は誤った行為を犯した少年らが真っ當な道に戻る手助けをする施設だ。陳氏は、自分も何か手助けがしたいとし、生きている限りはすべての財産を慈善事業に捧げていくと力強く語った。
陳氏は大陸部一のお金持ちではないが、寄付したお金は一番だと自負している。彼の心は感謝の気持ちでいっぱいだ。政府の政策に対する感謝、従業員の勤労に対する感謝によって富を手にすることができるという。
「これまでに何度も言ってきたが、死ぬまでに全財産を困っている人に寄付する。これは絶対にやり遂げる」。
陳氏は慈善事業には常に息子を伴うようにしている。幼い頃から思いやりの心を養うためだ。企業家は子孫に、財産ではなく、その精神と手本を殘すべきだというのが陳氏の心情だ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年1月30日