春節(舊正月)の長期連休が終わると、自身の婚姻に區切りをつける人が少なくない。「法制晩報」記者が民政部計畫財務司の統計を調べた結果、中國では昨年、196萬1千組の夫婦離婚手続きを行った。四川省が最多で、16萬9294組が離婚した。「広州日報」が伝えた。
同司の統計によると、昨年第4四半期(9-12月)までに、中國全國で120萬5千組が結婚、しかし離婚した夫婦は実に196萬1千組に達した。平均すれば昨年、1人あたり5300組以上の夫婦が離婚手続きを行ったことになる。
民政部がまとめた昨年の全國31省(自治區?直轄市:香港?マカオ?臺灣を含まず)第4四半期民政事業統計データによると、昨年の離婚夫婦數は四川省の16萬9294組が最多、次いで江蘇が12萬947組、山東が11萬6386組。北京は計3萬2982組の夫婦が離婚、31省(自治區?直轄市)で24位。西藏(チベット)は全國で離婚夫婦數が最も少なく、わずか459組だった。
四川省社會科學院社會學研究所の研究員は、四川の離婚者數が多いのは人口が多いのみならず、複雑な原因があると指摘する。移民文化の影響を最も深く受けた四川は移民文化の多元的影響の下、伝統的婚姻に対する再認識と反逆が最も徹底しており、離婚率を押し上げていると推測される。このほか、四川からは毎年、1千萬人以上の若い農民工(出稼ぎ労働者)が外地へ出稼ぎに出掛けるが、夫婦にとって実家で農業を営み子どもを預かってもらう人は欠かせず、長期にわたり夫婦が遠距離で別居するため、夫婦関係に不安定要素が容易に発生しやすい。
記者がさらに2007年から昨年までの第4四半期全國民政事業統計報告を調査したところ、中國では現在、離婚者數は持続的に増加傾向にあることが分かった。
民政部は2009年民政事業発展統計報告の中で、それまで5年の狀況から、離婚者數は年々増加、平均増加率は7.65%としている。
國務院は2003年、「婚姻登記條例」新たに改訂?発布、同年10月1日より施行した。この年から中國では離婚する夫婦の數が増加を始めている。同年には133萬1千組の夫婦が離婚、前年比15萬4千組増え、離婚率は2.1%、同1千分の0.3ポイント増加した。
「人民網日本語版」2011年2月9日