中國語オンライン百科事典「互動百科」はこのほど、2011年度のネット流行語ベスト10を発表した。人民日報海外版が伝えた。ベスト10は以下の通り。
「微博打拐」…中國版ミニブログ「微博(ウェイボー)」で、物乞いをする子どもの寫真が多數アップされ、その子どもたちを救うために社會の関心が集まった。
「福島核危機」…福島原発の放射能漏れ問題。
「謡塩」…福島原発の放射能問題に起因して、塩が汚染されるというデマが広がり、各地で買占め騒動が起こった。また「謡塩」は「ヤオイエン」と読み、噂やデマを意味する「謡言(ヤオイエン)」とかけている。
「個稅起征點」…「個人所得稅起征點」の略語。國民により優しい稅制を実現するため、中國財政部は今年4月20日、所得稅の控除額を2000元から3000元に引き上げた。その後全人代の決定により、控除額はさらに3500元に拡大した。
「薬家シン」…1989年生まれ、西安音楽學院大學3回生の男性。2010年6月20日深夜、自動車で人を跳ねた後、さらに被害者をナイフでめった刺しにした。同年起訴され、今年6月7日、死刑が執行された。被告には友人と呼べる人がおらず、その人間性も注目を集めた。
「塑化剤」…可塑剤の意味。今年5月24日、臺灣の◆伸香料有限公司が乳化剤として食品に使用していたことが分かった。男性の精子減少や不妊癥、女性の乳癌や子宮癌を引き起こすと言われ、問題になった。
「建黨偉業」…今年6月15日に公開された映畫。1911年の辛亥革命から1921年に共産黨が成立するまでを描いた。
「京滬高鉄」…今年6月30日に開通した北京-上海を結ぶ高速鉄道
「壓力山大」…仕事や生活において「圧力(プレッシャー、負擔)」が山のように大きいこと。同じ発音の「亜歴山大(アレクサンダー)」とかけている。
「咆哮體」…ネットで流行している新しい文體。語尾に「有木有(そうでしょ?)」などとつけることで、より感情的な文章に見える。
人民網の民意監測室秘書長の祝華新氏は「ネット流行語を通して國民の意見に耳を傾けることは、政府に良いかじ取りを促すことにつながる」と述べる。
◆は「日」の下に「立」
「人民網日本語版」2011年7月28日