中國広東省佛山市で13日に2歳の女の子「悅悅」ちゃんが車に跳ねられ、転倒しているところに後続の車が接觸、その後7分間に18人もの人が「悅悅」ちゃんの橫を通過したものの、助けようとした人は誰もいなかった事件について、中國全國人民代表大會常務委員會法制工作委員會の委員らは27日の記者會見で、「正義のために勇気を出し、救助を必要としている人を助けることは、道徳的に最低限しなければならないことだ」とし、「今回の事件は道徳面での問題、法律面での問題、両方を含んでいる」と指摘した。中國紙「京華時報」が報じた。
同委員會の信副主任は、同事件が國民のあらゆる階層の人にとって、今ある問題を真剣に考える機會となったとし、「道徳面における問題、法律面での問題、両方を含んでいるだろう」と指摘。「法律面のから考えると、全ての法律には基礎となる精神、つまり事実や是非をしっかり見極めたうえで、正しい気風を発揚し、正義を全うするという精神がある。この點で具體的な法律は制定されていないものの、このような精神を包括する法律はある」と述べた。
同委員會の李飛副主任も「正義のために勇気を出し、救助を必要としている人を助けることは、道徳的に最低限しなければならないこと、この點において、公民や組織、企業は皆、義務と責任を果たすべきである」とコメント。
李副主任はさらに、事故という點から考えると、道路交通安全法で「交通事故が発生した場合、車輌の運転手はただちに停車し、現場を保護しなければらず、もし、死傷者が出ているなら、運転手はただちに救援にあたり、かつ交通警察や公安機構に通報しなければならない」と規定されているとし、さらに、一緒に乗車している人や、車輌の橫を通過する人も協力しなければならないと規定されていると指摘した。
「人民網日本語版」2011年10月28日