被災者4割が人間関係希薄になったと感じ 不倫は減少
東日本大震災は日本人全體の生活に甚大な影響を及ぼした。日本のメディアは近日、巖手?宮城?福島3県の被災地で600人規模のアンケートを行った。その結果、避難所において、被災者同士で助け合い、勵ましあい、人と人の絆が強くなったと感じている人がいる一方で、38%の被災者が人と人との繋がりが希薄になったと感じているという。
震災後、多くの被災者が家族とバラバラになり、元の生活を失った。「そうした生活環境の大きな変化により、被災者は孤獨を感じ、他人との觸れ合いを避け、周りの人々から少しずつ孤立している。また、被災者は皆経済的に困窮狀態にある。震災後に失業し、収入源を絶たれた被災者も多く、被災者の中でも経済格差が生じ、不満が積もり、人間関係が複雑化した」と専門家は指摘する。
「大災害は人々の生活を奪っただけでなく、彼らの未來への希望まで奪ってしまった。そのため、被災者が未來への希望を持ち、生きていく目標を持つ事が大切である。そうすることで、被災者の間に真の『絆』が生まれる」と話す専門家もいる。
人との繋がりが弱くなったと感じる人がいる一方で、多くの人が結婚の幸せを再確認する事ができたと感じているようだ。かつてないほどの大災害に見舞われ、離婚率が高い日本では、「普通」の結婚生活を取り戻そうと考える人が増えた。結婚を決斷したカップルが増加し、不倫していた人も一夜にして「目が醒め」、家庭こそが最も安全な心のより所であることを再確認したようである。
日本の某メディアがインターネットを通じて調査を行なった結果、不倫をしていた人々が震災後に最初に電話やメールをした相手は、不倫相手の愛人ではなく自分の妻だったと言う。不倫をしていた33歳のとある女性は、「地震で気付きました。不倫には何の保証も未來もありません。家庭こそ最高の心のより所です」と告白している。他にも愛人のいた40代男性は震災後に、不倫相手と分かれる決心をし、「地震が起きて、もし不倫相手と一緒に死んでしまったら、妻を失望させてしまうだろう。そしたら、自分は永遠に罪びとになってしまう」と話した。
この調査結果に対し、戀愛と夫婦問題の専門家である二松真由美さんは、「昨年3月11日の震災は、日本人に家族の大切さを再確認させるきっかけになったと言える。夫婦は災害を通して本當の気持ちに気づき、より明確な家庭観を持ち、家族間の絆の大切さを再確認したのである」と話す。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年3月12日