元「慰安婦」の萬愛花さんの病室に援助金を持って見舞いに訪れた日本NGOのメンバー11人=山西省太原。萬愛花さんは中國で初めて舊日本軍による性暴力の被害者であることを名乗り、日本政府に対して訴訟を起こした。生涯不妊となり、2012年から病気のため入院中。 |
日本大學の小浜正子教授(中國近現代史)は「『慰安婦』問題は歴史の事実だ。日本政府はこれに対し逃れられない責任があり、後の世代に真相を知らせる義務がある」と主張、「日本にも善意を持って、この間の歴史について真剣かつ入念に研究している多くの民間人がいることを中國の人々にも知ってほしい」と語った。
東京で行われた同シンポジウムに參加した狹西師範大學、婦人文化博物館の屈雅君館長は同博物館の展示狀況について報告した後、「日本による中國への侵略戦爭は、容易には癒されない苦痛と傷跡を中國人民にもたらした」とし、「平和は人類にとっての普遍的価値だ。展覧會は舊日本軍被害女性に世間の注目を集めると同時に、戦爭の殘酷さと平和の大切さを実感させた」と意義を述べた。
「慰安婦」とは、第2次大戦中、舊日本軍の海外駐屯地で兵士たちの性の相手をさせられた女性をいう。日本軍は敗戦時、これに関わる大量の資料を処分したため、正確な數字を把握するのは困難だが、一部研究家は現存する資料から総數40萬人以上、うち中國人女性は20萬人と推定している。日本政府の「慰安婦」問題への態度はあいまいで、一部右翼は「慰安婦」の事実さえ否定している。2007年には米國、カナダ、歐州連合(EU)などの議會で相次ぎ、慰安婦問題で日本政府を非難し、謝罪と賠償を求める決議案が採択された。(編集MZ)
「人民網日本語版」2012年11月13日