イギリスを訪問中の中國政府ダルフール問題特別代表である劉貴今氏は21日、「ダルフール問題と北京五輪は少しも関係がなく、両者をつなげるのは全く道理がない。それとスピルバーグ監督は、北京五輪の開幕式と閉幕式の蕓術顧問を辭任したとは言えない」と語った。そしてスーダンのダルフール問題は、中國が引き起こしたものでもないし、ダルフールも中國のものでもなく、少しも関連のない問題を利用してオリンピックを政治化するのは、全く理解できないと述べた。
スピルバーグ監督が、北京五輪の開幕式と閉幕式の蕓術顧問を辭任したというニュースは、歐米のメディアで大きく報道された。しかし監督を尊敬する劉貴今氏は腑に落ちず、メディアにその真相を語った。
劉貴今氏は2007年9月、ニューヨークでスピルバーグ監督と會見した際、「北京五輪組織委員會から入った情報で、監督はすでに北京五輪の開幕式と閉幕式の蕓術顧問ではないため、ダルフールの問題について監督と話し合いたい」と言ったという。
北京五輪組織委員會はス監督に蕓術顧問の招聘書を出したが、2007年5月10日の締め切りまでに、監督は関連のファイルにサインしていなかった。そのため理論上、監督は北京五輪の蕓術顧問ではなく、監督のスポークスマンもこの事実を確認していると話す。
劉貴今氏は、「ある國のNGOやメディア、議員は、ダルフール問題で中國を非難したとしても、歐米諸國の政府は背後でこうした非難を支持するとは考えられない。事実、歐米諸國の政府代表や政府首脳、國家元首は、ダルフール問題で中國が大きな貢獻をしたと高く評価している」と語った。
「チャイナネット」 2008年2月22日 |