中國船籍の石炭運搬船「深能一號」がオーストラリアのグレートバリアリーフ周辺海域で座礁、重油が流出した事故に、大きな進展が見られた。オーストラリアのアンソニー?アルバニーズ(Anthony Albanese)運輸相は11日、事故現場を空から視察した後、クイーンズランド州の州都ブリスベンで、「『深能一號』が法に背き、違法な航路を航行していたことは明らかだ。法に基づき法的責任を追及する」とコメントした。これは、オーストラリア政府が「深能一號」を正式に起訴することを示唆している。
現行のオーストラリア海事法によると、「深能一號」を所有する中國深セン能源(エネルギー)運輸有限公司には、罰金100萬オーストラリアドルが課される。また、王吉昌船長は、職責不履行責任が成立した場合、最高3年の禁固刑に処せられる。
「深能一號」は3日午後、オーストラリア東海岸沖合70キロメートルの地點でサンゴ礁に衝突、座礁し、重油が流出した。事故発生當時、「深能一號」は本來の航路から20,30キロメートル外れていた。事故発生後、オーストラリアのケビン?ラッド首相は、オーストラリア政府はグレートバリアリーフ周辺海域航路を改正し、新たに航行禁止海域を設けることを検討すると発表した。
クイーンズランド州海事安全局のPatrick Quirk局長は11日、事故処理の進展狀況について、貨物船に殘った重油の回収作業は順調に進んでおり、12日には完了する見通しだと話した。となると、「深能一號」は、早くて12日に離礁作業が完了する。同局長はしかし、事故処理作業は、スピードよりも安全性に重點を置くべきだと重ねて強調している。
「人民網日本語版」2010年4月12日