二〇〇七年は今期政府の任期の最終年にあたる。過去の五年間を振り返ってみると、財(cái)務(wù)活動(dòng)には次のような新たな諸相がみられる。
財(cái)政の実力は絶えず強(qiáng)化された。二〇〇三年から二〇〇七年までの全國(guó)の歳入は累計(jì)で約一七兆元となり、前期の五年より一〇兆元増え、年平均二二?一%伸びた。全國(guó)の歳出は累計(jì)で約一七兆七〇〇〇億元となり、前期の五年より九兆六〇〇〇億元増え、年平均一七?六%伸びた。
財(cái)政のマクロコントロールの役割が効果的に発揮された。経済情勢(shì)の発展と変化の要請(qǐng)に応えて、積極的な財(cái)政政策を穏健な財(cái)政政策に切り替え、中央財(cái)政赤字をかなり大幅に削減するとともに、明確な問題意識(shí)をもってコントロール措置を適時(shí)に完備させたため、経済の良質(zhì)かつ急速な発展が促された。
財(cái)政による民生の保障と改善において著しい成果がみられた。支出構(gòu)造を最適化し、民生分野への投入を引き続き増やし、民生の保障と改善をめざした長(zhǎng)期的で効果的なメカニズムの確立に力を入れ、調(diào)和のとれた社會(huì)の構(gòu)築を促進(jìn)した。二〇
(注:二〇〇七年度の歳出入は執(zhí)行額で、決算額が確定された後に異動(dòng)を生じることがある)
〇三年から二〇〇七年にかけて、教育、醫(yī)療衛(wèi)生、社會(huì)保障、文化、スポーツなどの諸方面に充てた全國(guó)財(cái)政の累計(jì)支出額はそれぞれ二兆四三〇〇億元、六二九四億元、一兆九五〇〇億元、三一〇四億元に上り、前期の五年に比べてそれぞれ一?二六倍、一?二七倍、一?四一倍、一?三倍増えた。「三農(nóng)」への中央財(cái)政支出は計(jì)一兆六〇〇〇億元に達(dá)した。
稅財(cái)政改革は重要な進(jìn)展を遂げた。農(nóng)業(yè)稅や牧畜業(yè)稅、特産物稅が全面的に撤廃され、農(nóng)村の租稅?料金改革は農(nóng)村の総合改革の新段階へと円滑に移行した。輸出租稅還付メカニズムの改革は明らかな成果を上げ、稅収制度も一段と健全化されている。諸般の予算制度改革はひきつづき深化し、財(cái)政體制は絶えず十全に整えられつつある。所得分配制度の改革は著実に推し進(jìn)められた。
財(cái)政管理と監(jiān)督は絶えず規(guī)範(fàn)化されている。予算の編成と執(zhí)行管理及び行政機(jī)関?事業(yè)體の國(guó)有資産管理が逐次強(qiáng)化され、法律に則った財(cái)政管理がつっこんで推し進(jìn)められている。財(cái)務(wù)會(huì)計(jì)制度が一段と健全なものになり、財(cái)政監(jiān)督メカニズムが絶えず充実化され、財(cái)政管理の情報(bào)化整備のテンポが速まった。
それと同時(shí)に、われわれは財(cái)政の仕事にいくつかの問題が存在することも冷靜に見て取っている。例えば、予算編成が粗雑で、予算の科學(xué)性と正確性が低いことや、省クラス以下の財(cái)政體制が未完備で、移転支出制度も十分に規(guī)範(fàn)化されておらず、財(cái)政面でかなり困難を抱えている県?郷が存在すること、租稅?料金構(gòu)造に不合理な所があり、一部の地方では租稅外収入の割合が高すぎること、財(cái)政支出構(gòu)造はさらに最適化する必要があり、「三農(nóng)」など脆弱な部分への支援にいっそう力を入れるべきであること、財(cái)政管理は緻密性を欠き、損失や浪費(fèi)などの現(xiàn)象がかなり際立っていること、財(cái)政面の法整備がかなり手薄であること、財(cái)政債務(wù)のリスクを軽視してはならないことなどがそれである。われわれはこれらの問題を大いに重視するとともに、さらなる施策を講じて、その解決に努めなければならない。