國際農業経済學會(IAAE)による第27回國際會議が17日に北京で開催され、世界70の國?地域、國際組織から1000人超の代表が會議に出席した。中國國務院の回良玉副総理が開幕式に出席し、中國政府を代表して挨拶を述べた。挨拶の要旨は以下の通り。
中國の農業は世界から注目される成果を上げたが、依然多くの困難と試練に直面しており、中國の特徴ある農業の近代化の道を深く研究し、理論革新、実踐による革新、政策革新を絶えず推し進め、農業の持続的発展を促進する必要がある。各國の農業経済學者が世界農業発展の新たなチャンス、試練の研究と協力を繰り広げ、農業の発展に貢獻し、各國人民に幸福をもたらす上で、IAAEが架け橋と絆の役割を果たせるよう望んでいる。
中國は改革開放30年來、13億人の食糧問題を解決してきた。農民の収入は急速に増加し、人々の栄養と健康レベルは大幅に向上し、農村の様相も大きく改善された。中國の農業?農村の発展における成果は、中國の経済社會の発展、小康社會(ややゆとりのある社會)の全面的建設の重要な支えとなるばかりではなく、全世界の貧困撲滅、持続的発展の促進にも貢獻している。こうした新たな情勢下で、私たちは都市と農村を統一的に発展させるという要求に基づき、農村制度の整備をさらに強化し、近代農業の発展に力を入れ、農村公共事業の発展を加速化し、社會主義新農村の建設を全面的に促進しなければならない。
今日の世界の農業発展は大きなチャンスに直面しているが、同時に厳しい試練にも直面している。世界人口の急増により、農産品のエネルギー利用が加速し、世界食糧安全保障、特に発展途上國への食糧供給の確保はますます圧力を増している。世界の気候変動が激化し、耕地や水資源の不足は徐々に深刻となっている。グローバル化と貿易自由化が発展し続けており、農業の國際化がもたらした試練への対応は困難を極めるだろう。農業の持続的発展を促すことは國際社會の共通の任務であり、農業経済學者の栄譽ある使命でもある。國際農業経済學界が、世界農業の持続的発展をめぐり広範かつ深い研究を行い、農業の発展に有力な理論と政策サポートを提供できるよう望んでいる。
今年は國際農業経済學會成立80周年に當たり、大會が3年に1度開催されている。今大會のテーマは「世界農業の新景観」であり、今後10年ひいては將來の農業の見通しについて科學的評価を行うことを目的としている。
「チャイナネット」2009年8月18日 |