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中國社會の開放は文化の多元化をもたらした。中國當(dāng)代の作家、王蒙?元文化部長は今回の取材で、この30年近くの中國文化の変化と生命力について自身の見方を語ってくれた。

◆卓越した文化、大衆(zhòng)的な文化はぶつかりながら融合する

王蒙氏は、改革開放後に大衆(zhòng)文化が一気に活発となったことは、中國の経済建設(shè)を中心とする発展方針と大いに関係がある、と考えている。文化は人びとの多方面にわたる需要を満たさなければならない。市場経済実施後、こうした需要による影響はより大きくなり、需要があってこそ市場があり、文化の生産と消費(fèi)も良性に循環(huán)する。これが徐々に文化的なものに対する多元化されたニーズを形成し、人々はますます個性的で娯楽性のある、カジュアル的でかつリラックスした精神的な生活を追求し、しかも物質(zhì)的な生活レベルの向上に伴い、自らの文化的権利を?qū)g現(xiàn)する能力を持つようになった。

王氏は「文化の大衆(zhòng)化、この現(xiàn)象は決してわが國特有のものではなく、一種の世界的な潮流です。改革開放が深まるにつれ、一種の新しい、大衆(zhòng)文化の発展にプラスとなる自由、民主、平等、権利、共有といった精神が政治や経済、文化の分野などで程度の差はあれ受け入れられ、具體的な形で表れてきました。ごく普通の市民はもっと深く感じているではないか」と話す。

王氏はこう語る。「卓越した文化は社會の理想、ヒューマニズム精神にとって重要なキャリアです。それが追い求めるのは往々にして學(xué)術(shù)の純粋性、適正、そして社會的価値體系の維持です。一方、大衆(zhòng)文化は市場経済の産物として、ときにその表現(xiàn)は淺く低俗であり、商業(yè)的な味が濃く、『教育的意義を考えない』ことすらあり、ただ楽を求めるだけなのです。両者の違いが矛盾、ぶつかりをもたらすのです。また、大衆(zhòng)文化の臺頭がある程度、卓越した文化の市場形成にダメージを與えたのは確かで。これも中國のインテリが一時、大衆(zhòng)文化に反感を持った原因の1つです」

王氏は中央テレビ局の番組「百家講壇」で、古典として文化を通俗的な形式、大衆(zhòng)的な言葉で表現(xiàn)した。こうした形式はかなり論議を呼んだ。王蒙氏は「古典は大衆(zhòng)と接觸する必要があり、書斎に橫たわったままではいけません。卓越した文化と大衆(zhòng)的な文化は、そのぶつかり合う中で互いに手本とし、融合するのが、世界共通の傾向となっているのです。パバロッティ氏はかつて目の不自由な歌手と『オーソレミオ』を合唱し、熱狂的な歓迎を受けました。ドミンゴ氏も『通俗的な歌を拒絶するつもりはない』と語っています。インテリには卓説した文化を社會の世俗的な生活の中に広く浸透させることで、社會の文化的自覚を喚起する責(zé)任があります。総じて言えば、この2つの文化が有する力は、ぶつかりながら互いに矯正され、そして徐々に相手側(cè)が存在する理由を認(rèn)めていくのです」と指摘。

◆中華文化の基本的精神は西側(cè)に遜色ない

國の総合力が絶えず増強(qiáng)されるに伴い、経済面での自信により文化面での自信も同時に強(qiáng)まってきた。西側(cè)の學(xué)者は中國の伝統(tǒng)文化を再認(rèn)識、再評価しているところだ。

王蒙氏は強(qiáng)調(diào)する。「今日、私たちは伝統(tǒng)文化を重視していても、孔子の時代に戻ろうとは望んでおらず、伝統(tǒng)文化による結(jié)束力を発揮させることが必要です。質(zhì)実剛健で有為、自身の向上がずっと伝統(tǒng)文化ではずっと主導(dǎo)的な地位を占めてきました。また、中國の伝統(tǒng)文化では『天と人の合一』という自然の意識が非常に重要視、とくに人と自然との調(diào)和が強(qiáng)調(diào)されています。私たちが今日提唱している科學(xué)的発展観は、近代的な工業(yè)文明であるエネルギー?環(huán)境保護(hù)にとって現(xiàn)実的に必要なことであり、また伝統(tǒng)的な文化を継承するものでもあるのです。伝統(tǒng)的な文化で提唱されたこうした精神は、近代化と矛盾するものではなく、中華文化の基本的精神は西側(cè)に遜色するものではありません。歴史的に見て、この百年近くの間、西洋文化と中國の伝統(tǒng)文化は発展する過程でぶつかり合い、互いに補(bǔ)完し合ってきたのです。伝統(tǒng)文化とは決して凝り固まった概念ではないのです」

この數(shù)年、國外のあちこちに孔子學(xué)校が設(shè)立されていることについて、王蒙氏はこう語る。「文化の力は、先ずその有効性にあります。つまり、1つの文化がその文化を受け入れようとする人たち、あるいはその文化を受け入れようとする民族に、質(zhì)のある生活を送らせることができるのかどうか。こうした要件を満たせなければ、淘汰されることでしょう。中華文化は國外に進(jìn)出できるのか、あるいはどう海外に進(jìn)出するのか、を議論する前に、最も重要なのはやはり、中國の総合力、國民1人ひとりの生活の質(zhì)的向上ではないでしょうか。これが大前提なのです。この數(shù)年の國外での孔子學(xué)校の活発な設(shè)立は、中華の文化がすでに世界の文化に取り込まれたことを物語っています。しかも、こうした取り込みは、１種の主體的な融合であり、それは中華文化自身の生命力を示すものでもあるのです」

「チャイナネット」　2009年9月