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「三十にして立つ」中米関係 |
発信時間: 2009-11-19 | チャイナネット |
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オバマ米大統領の初の中國訪問が本日幕を閉じた。中米雙方は両國の歴史を振り返るとともに、將來の位置づけを展望した。「三十にして立った」中米関係は今、新たな出発點に立っている。「解放日報」が伝えた。 ■戦略の內包がさらに拡充 オバマ大統領訪中前、メディアは中米関係の戦略的位置づけの問題を熱く議論していた。米國の高官は異なる場でそれずれ談話を発表し、「戦略保障」を互いに提供するよう中米両國に呼びかけた。今回オバマ大統領は、米側の「戦略保障」の意味については詳しく説明しなかったが、「戦略的相互信頼」は重要な位置に引き上げられた。胡錦濤主席が中米関係の推進に関する5つの主張で最初に述べたのは、「戦略的相互信頼の増進に、粘り強く取り組み続ける」だった。「中米共同聲明」でも、両國の戦略的相互信頼の構築と強化が全體の2番目に置かれた。復旦大學米國研究センターの潘鋭教授は「戦略的相互信頼の位置がこれほど引き上げられたのは、戦略的相互信頼なしに両國関係の一層の強化が困難であることを、雙方が意識したからだ」と指摘する。 ■新しい特徴を示す新しい位置づけ 中米元首は戦略的相互信頼を提言しただけでなく、具體的な実行點も示した。「共通の試練に対応するためのパートナーシップの著実な構築に向けて的確な行動をとる」だ。これまでの「建設的戦略パートナーシップ」と比べると、今回の新たな位置づけは、雙方の実務精神を形にしたものとなっている。つまり、共通利益を享有すると同時に、試練にも共同で対処する必要があるということだ。中國國際問題基金會戦略研究センターの王嵎生執行主任は「今日雙方は、金融危機、気候変動、エネルギー協力など、より多くの具體的問題に共通して直面しているため、両國関係の位置づけをさらに進めた。これまでに確立された『21世紀における積極的?協力的?包括的な中米関係』の拡充だ」と指摘する。 今年は中米國交樹立30周年にあたる。1期目の最初の年に中國を公式訪問した初の米國大統領となった、オバマ氏の今回の訪中は、米中関係の重要性へのオバマ氏本人の理解を示すだけでなく、中米の結びつきの「エネルギー準位」的変化を1つの側面から反映するものとなった。 ■なお解決を要す溝 中米元首は會談後、共同聲明を発表した。原則的、抽象的だった過去の聲明と比べると、今回はより細部を重視し、より実質的な突破口を開いている。清華大學中米関係研究センターの孫哲主任は「これまでの聲明をクリスマス?ツリーとすれば、今回のものはその飾り付けだ」との比喩で説明する。 王執行主任は「中國の核心的利益や重大な懸念に対して、米側の姿勢は進歩し、より積極的になった。たとえば臺灣問題では、『雙方はこの原則を破壊するいかなる勢力によるいかなる行動も支持しない』としている。雙方は、互いの核心的利益を尊重することが中米関係の安定と発展にとって極めて重要との認識で一致した」と語る。 だが、中米間にはまだ、貿易、人民元相場、米ドルの地位、排出削減などの問題で摩擦や対立があるのだ。専門家も同時に、中米が戦略的相互信頼を真に構築するには、なお長い道のりを歩まなねばならないと指摘する。 「人民網日本語版」2009年11月19日 |
· 中國のネット世論、オバマ訪中の中米関係への深いレベルでの影響に注目
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