溫家寶総理(中共中央政治局常務委員)は1日発行の雑誌「求是」に「社會事業の発展と民生の改善に関するいくつかの問題」と題する論文を発表した。この中で溫総理は「都市?農村部の住民所得の引き上げと分配制度の改革」という関心の高いテーマについて詳細な説明を行い、中所得者が多數を占める「オリーブ型」の所得分配システムを段階的に構築する必要があると指摘。所得と分配制度改革に関する6大措置を提示した。「中國新聞網」が伝えた。
溫総理は「所得分配制度改革を深め、所得分配関係を調整するには、正しい指導原則を堅持しなければならない」と強調。(1)労働に応じた分配を柱とし、さまざまな分配方式が併存する分配制度を堅持?改善し、一部の人々が労働や創造を通じて先に豊かになることを奨勵し、公民の合法的所得と私有財産を的確に保護する(2)共に豊かになる道を堅持し、都市部と農村部、地域間、異なる社會成員間の所得格差の拡大傾向を早急に転換し、二極分化を斷固阻止する(3)効率と公平の雙方に配慮し、第一次分配と再分配の雙方において効率と公平の関係をうまく処理しなければならない。再分配ではより公平を重視しなければならない(4)中所得者が多數を占める「オリーブ型」分配システムを段階的に構築する??を挙げた。
また、當面の重點的措置として以下の6つを挙げた。
(1)國民所得の分配システムの調整を加速する。
(2)所得分配に対する徴稅の調節的役割を強化する。
(3)獨占業種の所得分配制度改革を深める。
(4)所得分配秩序の規範化をさらに進める。
(5)都市部と農村部の低所得層、困難を抱える人々の基本的生活を保障する。
(6)農村部の貧困扶助事業を引き続きしっかりと行う。
「人民網日本語版」2010年4月2日