シンガポールの南洋理工大學國際研究院のマハラン副研究員とコー分析員は、中國とインドが第5世代戦闘機の開発をリードしているという文章を発表した。「環球時報」が伝えた。
中國の軍事愛好家たちが描いた次世代戦闘機の予想図
第5世代戦闘機はステルス性を備え、情報やセンサーネットワーク、各種の精密兵器を搭載し、メンテナンスや配置がしやすい。今のところ世界にある第5世代戦闘機は、米國のF22「ラプター」とロシアの「PAKFA」で、米國の次世代戦闘機「F-35ライトニングⅡ」はまだ開発中だ。中國、インド、日本、韓國などのアジア各國も、自國での第5世代戦闘機の開発を切に願っている。
日本は米國の「F-22ラプター」を購入できず、2007年7月に「先進技術実証機(ATD-X)心神」の開発に著手した。大きさはスウェーデンの「グリペン」とほぼ同じで、技術面では「F-22ラプター」に匹敵すると考えられている。2011年に初飛行の予定だが、大幅な予算の削減で実現は難しいかもしれない。
韓國は2001年からステルス戦闘機「KFX」の開発を始め、130億ドルを出費して非難を浴びた。計畫ではまず第一弾の120機が2017年から配備される計畫だったが、技術や財政面の理由でこの計畫が完成するのは難しい。
中國も第5世代戦闘機「J-XX/J-12」の開発に取り組んでいる。外部へ伝わる情報は少ないが、構造は「F-22ラプター」と似ているようだ。戦闘機「殲―10」と「殲-11」は中國の卓越した科學技術力を証明し、國內には100社ほどの航空會社があることから、中國が航空強國になることは間違いない。
インドとロシアは今年2月に、「PAKFA」の共同開発文書に調印した。インドは「PAKFA」製造の経験を十分に利用することができ、70%の技術不足はロシアの軍用航空機製造會社が補充する。初飛行は2017年の計畫だ。
四カ國のうち中國とインドは成果が有望だ。知的財産権の問題からロシアは中國への技術提供を控え、西側諸國からの武器制限にも直面している中國だが、「殲-10」の開発に成功したおり、「J-XX」の開発は難しくはないだろう。印度は技術力が不足しているがロシアの「PAKFA」の購入が可能だ。
長期にわたって航空や宇宙の分野で中國より遅れてきたインド。だが「PAKFA」の開発が順調であれば、中國より早く第5世代戦闘機を配備する可能性がある。しかしインドの成功は中國を刺激し、中國はさらに「J-XX」の開発に力を注ぐかもしれない。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月13日