メキシコを訪問中の中國の楊潔チ外交部長は30日、「世界の権力の重心が西側から東側へ移転しているということはない。國際的なパワーバランスは相対的均衡へ向かって発展している」と述べた。
楊潔チ外交部長はこの日、メキシコのエスピノサ外相と共同で行なった記者會見で、「これは、世界の多極化と経済グローバル化がさらに発展し、科學技術革命が日々に進展することによってもたらされた必然的な結果である。多極化のプロセスは新興発展途上大國の急速な発展を指すだけでなく、多くの発展途上國の地域的な力の増強も含まれる。この発展はアジアでも発生しているし、アフリカとラテンアメリカでも発生している。これらの國々は先進國や先進國グループと同じように、國際舞臺で無視できない力となっている」と指摘した。
また、「國際関係の民主化は世界の人々の共同の聲であり、多極化とグローバル化の客観的な要求と具體的な反映でもある。世界の平和と発展にかかわる重要な問題に対して、各國は対話と協力を強化し、互恵共栄と共同発展を実現させていかなければならない」と述べた。
さらに、「中國は國際社會とともに、南南協力と南北対話を積極的に推進し、世界の政治と経済秩序をさらに公正、合理的な方向へ発展させていく」と強調した。
「中國國際放送局 日本語部」より 2010年8月1日