資料寫真:日本海軍 飛空挺母艦 ?秋津州?
最終的にジェームス?ビルネスが起草した「ビルネス回答」は、日本人が現在見てもやはり泣くに泣けず笑うに笑えないものだろう。「天皇及び日本國政府の統治権は、連合國軍最高司令官の制限の下において行使する」。こうして日本人の投降に同意するとともに、さらにスティムソンとフォレスターの再び戦爭はしたくないとの希望を満足させ。
このように、日本政府が租借案を受け入れる準備をしていたころ、米連邦政府は実際にはまだ日本に海軍を再建させる決定を下していなかった。太平洋における記憶が実に極めて深く、恐れてもいた。アーレイ?バークは米國政府に日本海軍の再建に同意するよう説得し、後にバークは海軍作戦部長に就任していた間、さらに力の余すところなく日本の海上自衛隊を支持、さらには米國の國防予算で艦船を建造して海上自衛隊に賃貸し、16機の最新式P2V対潛哨戒機を米國海軍が裝備する前に海上自衛隊に引き渡した。
現在の海上自衛隊は4萬6000人を抱えており、16隻の通常潛水艦艇、6隻のイージス艦を含む約50隻の作戦艦、ヘリコプターや対潛哨戒機、電子官制機を含む200機の航空機を保有している。編制は潛水艦隊と航空集団、護衛艦隊などに分かれている。
こうした艦隊の実力は一體どうなのか判斷は難しいが、軍隊の戦闘力は決してそのハードの構成からのみ決定できるものではなく、軍隊の戦闘力は裝備する武器というハードのほか、士官と兵士によるこうした武器運用のレベル、さらに重要なのは、軍隊の戦略的思想と伝統である。とくに海軍については、戦爭経験のない海軍は海軍であるとは言えず、勝利したことのない海軍も強大な海軍であるとは言えない。こうした理由から、たとえソビエト帝國が最強を誇っていた時ですら、ソビエト海軍を立派な海軍などと誰も考えなかった。