このほど更新された中國軍と國防部の公式サイトに、人民解放軍総本部高級指導者の調整結果が発表された。
大まかな統計によると、今回の調整には全國各地の大軍區の20人余りの將校が係わっている。なかでも新たに総裝備部副部長に就任した劉國治氏は軍では稀な?60後(1960年代生まれ)?の副大軍區の將校で、高級指導者の若年化を特に反映している。また、総參謀部、南京軍區、広州軍區、海軍、第二砲兵部隊はそれぞれ軍事主管の副役職を1人増やした。
▽?60後?が総裝備部の副部長に
今回の調整により、4人が人民解放軍の総本部指導層に著任した。いずれも各大軍區、陸海空軍、軍事學校の出身。なかでも調整後の総參謀部は陸海空軍の各指導者が揃った。
副総參謀長に就任した56歳の魏鳳和氏は第二砲兵部隊出身、総後方勤務部政治委員に就任した60歳の劉源氏は軍事科學院出身、総後方勤務部政治委員兼紀律検査委員會書記に就任した61歳の劉暁榕氏は蘭州軍區出身、前副部長だった63歳の韓延林氏は総裝備部科學技術委員會副主任に著任、総裝備基地出身の劉國治氏が新任の副部長となった。これだけ?60後?の副大軍區司令官が揃うのは軍では稀だ。
▽軍區間の異動強化
瀋陽、北京、蘭州、南京、広州などの軍區では副大軍區の指導者らが著々と赴任している。記者が観察したところ、今回は內部調整に重點を置くと同時に軍區間の指導者異動も大きな特徴となっている。
大軍區の內部異動はいずれも副大軍區での平行異動で、北京軍區副司令官に就任した張寶書氏(前任は參謀長)、蘭州軍區副政治委員に就任した張國棟氏(前任は政治部主任)など。
その他の調整は多くが大軍區間の異動となり、いずれも昇進だった。一例をあげると、副大軍區に昇進した瀋陽軍區政治委員の褚益民氏のほか、正軍職から副大軍區職に昇進したのは、瀋陽軍區副司令官の王暁軍氏、南京軍區政治部主任の呉長海氏、広州軍區副司令官のケイ書成氏ら。
北京軍區參謀長の王寧氏、政治部主任の崔昌軍氏、蘭州軍區政治部主任の苗華氏、南京軍區副司令官の秦衛江氏、副政治委員の呉剛氏の5人は軍集団軍政主管の高級司令官を長年務めたメンバーで、今回大軍區指導層の職務に抜擢され、特に注目を集めている。
海軍、第二砲兵部隊、武裝警察部隊などでも指導者の調整が行われた。特に海軍の調整には注目する點が多い。
まず、蘇士亮氏が海軍參謀長から海軍副司令官に異動となり、海軍副司令官が4人から5人に増えた。東海艦隊司令官の杜景臣氏は海軍參謀長に就任した。
次に海軍の三大艦隊のうち、東海と南海の防衛を擔當する東海、南海の両艦隊司令官の調整が同時になされた。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年1月24日