資料寫真
『日本新華僑報』が先日掲載した評論によれば、「菅VS小」の爭いにおいて、菅首相は「暗黙のルール」を守らなかったため、政界大物の小沢氏に敗れる可能性がきわめて高い。民主黨の議員16名が民主黨衆(zhòng)院會派の離脫を申請したことで、菅內閣の「3月危機説」が、より一歩現(xiàn)実に近づいたという。
以下、掲載文抜粋。
日本の政界が大きく揺れだした。2月17日、民主黨の議員16名が民主黨衆(zhòng)院會派の離脫を申請した。これで、菅內閣の「3月危機説」はより一歩現(xiàn)実に近づいたといえる。
菅首相が総理大臣に就任したのは、去年6月。もし、近いうちにその辭職か解散総選挙を宣言すれば、彼は歴代5人目の短命総理となる。日本の政界は、新時代の「走馬燈」歌舞伎とでも言うべき、設定がコロコロと変わる劇場と化してしまった。
「市民運動家」出身の菅首相には、幅広い國民の支持がありそうなものなのに、なぜこれまでの首相と同じように短命の道をたどるのか。
現(xiàn)実から分析するに、菅首相はある意味、政界の「破壊王」小沢氏に敗れたと言える。菅首相は民主黨代表及び総理大臣就任後、國民に「クリーン」なイメージを與えようと、「政治獻金スキャンダル」を抱える民主黨前幹事長の小沢氏を「しばらく黙らせる」ため、人事において「脫?小沢」路線をとった。しかし、「水清ければ魚棲まず」で、民主黨の政権奪取で大きな功績を殘した小沢氏が、そんなに簡単に政界を退くはずがない。小沢氏はこれまで、菅首相による様々な制限や「無禮」に耐えてきたが、時期が來れば必ず反撃するだろう。
國會が新年度政府予算案を審議議決するこの大切なときに、議席が6つ足りないがために過半數(shù)をとれないという中、小沢派の議員16名が2月17日に申請した衆(zhòng)院會派離脫は、ある種の「倒閣宣言」以外の何者でもない。
小沢派系の議員は150名以上、「人數(shù)=政治」の日本の政界においては、小沢氏の「人民解放軍総司令」発言も、何ら根拠を持たない単なる冗談とは言えない。「菅VS小」の爭いで、「暗黙のルール」を守らなかった菅首相は、政界大物の小沢氏に敗れる可能性がきわめて高い。
今のところ、菅首相には辭職の意向はないようだ。しかし、執(zhí)著は個人的願望に過ぎず、首相の座を維持できるかどうかは、自身の判斷のみで決定できることではない。関係者によれば、「影の総理」と呼ばれた菅內閣の仙谷前官房長官も、自身の黨派である前原誠司氏を次期総理大臣に推薦するため、「倒菅運動」に加わっているという。菅首相が総理の座を「死守」するのは、きわめて困難な狀況になっている。
?中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)? 2011年2月28日