米紙「ウォールストリート?ジャーナル」は5日付で全人代會議の會場とオバマ大統(tǒng)領の一般教書演説を聴いている米議員との2枚の寫真を掲載した。両會を取材している同紙のボブ?デービス記者は「ワシントンから全人代への奇妙な旅」との見出しの記事で、「初めて北京を訪れた私のようなワシントン歴の長い記者にとって、中國の全人代は多くの面でオバマ大統(tǒng)領の一般教書演説と似ている。厳しい警備、軍楽隊による國歌演奏、慇懃な側近達----。だが目新しく、奇異にすら感じることも多かった。まずオバマ大統(tǒng)領の今年の一般教書演説は7000語だったが、溫首相の演説は漢字で1萬5000字を超え、かつその言葉はワシントンととても異なった。溫首相がより良い未來を約束したのは2回だけだった。一方、慎重な行動は7回約束した。米國の政客も愛用する『変革』は8回述べたが、より慎重な使い方だった」と指摘している。
かつて全人代會議は西側メディアから「政治的お飾り」と嘲笑された。だが今日會議を報道する「ウォールストリート?ジャーナル」は「第12次五カ年計畫とGDP成長目標を発表する全人代會議は『単なるゴム印では決してない』」としている。日本の「西日本新聞」は「世界のメディアは5日、溫家寶首相の報告に真剣に聴き入った。國際社會にとってこの報告は中國の『國情報告』だ。報告されるのは世界第2の経済大國の國情であり、各國はこれに基づいて將來の市場政策を決定する。特に米國は自國の『債権者』の考え方を重視する必要がなおさらにある」と伝えている。
「中國の政府活動報告を米大統(tǒng)領の一般教書演説になぞらえるのは必ずしも的確ではない。だが同報告への外國の高い注目度は中國の現在の國力とマッチしたものだ」----。スイス?ジュネーブ研究センターの張維研究員は6日、このように述べた。本紙がインタビューした3人の専門家はいずれも「米國の一般教書演説は大統(tǒng)領が自國の將來について議員に示す大雑把な描寫であり、與黨の聲のみを代表している。一方、中國の政府活動報告のレベルと內容はずっと緻密で、將來の発展の青寫真は一般教書演説よりも精確に描かれている」と指摘した。
「人民網日本語版」2011年3月8日