なぜ米國は戦爭をし続けるのだろうか?なぜ米國の歴代大統領は同様のことをし続けるのだろうか?なぜ一見戦爭を嫌悪する有権者が2008年、2009年、2011年の戦爭発動時に無関心だったのだろうか?なぜ財政問題で小さな額にこだわる両黨が大統領が対リビア作戦に1日1億ドルを費やすことを見逃せるのだろうか?米國は一體どうなっているのだろうか?米誌『フォーリン?ポリシー』はこのほど、米國が戦爭を発動し続ける理由として、次の5つを挙げた。
(1)それが可能
最も大きな理由は強大な軍事力を保有していることだ。リビアの脆弱な軍事力とは比較にならない。軍用機100機、レーザー誘導ミサイル、巡航ミサイルを手にすれば、全世界が攻撃目標のように見えるものだ。このため世界のどこかで手を焼く問題が生じると、「何かしたい」衝動を抑えることが難しいのだ。
(2)真の敵がいない
米國が自分勝手に振る舞うことのできる第2の理由は、冷戦終結後、自國が非常に安全な位置にあることだ。西半球には軍事大國がなく、実力の伯仲するライバルはどこにもいない(もし米國が愚かにも続けて資金を無駄に使うならば、間もなく中國が軍事大國になる可能性はあるが)。自國が傷を負わずに米國を叩くことのできる國は世界に1つもない。
(3)完全志願制の軍隊
米國が戦爭に熱中する第3の理由は、軍隊が完全志願制だからだ。志願者に軍事行動を行わせることで、世論の反対を容易に抑え込むことができる。もし大多數の米國人が兵役に服さなければならないのなら、もしウォールストリートの銀行家の子どもが不幸にもくじに當たって戦爭に行かなければならないのなら、それでもブッシュやオバマはイラクやアフガニスタンへの駐留をこれほど長く続けられただろうか?私は非常に疑問だ。