美しい海南島で4月、BRICS首脳が円卓を囲み協(xié)力の大計を協(xié)議する。私は世界経済の「安定の錨」という言葉を思い浮かべた。(「人民日報海外版」コラム「望海樓」)
世界経済の発展の正確な観察が、新興市場國への理解、特にBRICSの発展が周辺國や世界にもたらす効果への正確な把握から切り離せないことは、積み重なる事実の示す通りだ。このはっきりした特徴を大きく取り上げた報告が最近2つ発表された。
その1つはアジア開発銀行の年次経済報告だ。これは世界のGDPに占める南半球の國々の割合が1980年の約25%から2010年には45%に高まったこと、かつその伸びの3分の2がアジア諸國によるものであることを示している。
もう2つは中國社會科學(xué)文獻(xiàn)出版社の発表した「BRICS経済社會発展報告(2011)」だ。この報告は21世紀(jì)の最初の10年間、新興経済國の平均経済成長率が6%を超え、中でも中國はBRICSの中で最高の年平均10%以上を維持したことを示している。
BRICSに代表される新興市場國の急速な臺頭は、こうした國々の國內(nèi)経済の一層の活発化や、BRICSまたは新興市場國相互間の経済?貿(mào)易連攜の深化に止まるものではない。実はBRICSの発展が備える最も突出した特徴とは、その経済的影響力が地域內(nèi)でかつてない波及力を形成し、地域経済の発展を効果的に促進(jìn)していることだ。特に域內(nèi)の新興市場國間に連動効果を形成している。この働きが最も顕著なのが中國だ。中國経済はすでに東南アジアを中心に周辺國の経済成長を牽引する重要な原動力となっている。