中國第1號の空母デビューを目前に控え、國內の軍事ファンは熱狂している??漳袱螌g力を賛美するのはいいが、それ以外のことを忘れている人が多い。鳳凰網の軍事評論家、陶慕剣氏によると、駆逐艦や補給艦、艦載機の支援が十分になければ、空母の実際の威力は大型客船くらいものでしかないという。
ワリャーグは設計當初から、航続距離が同級の空母の中では最も短い7000海里という大きな欠點がもつ。その航続距離ではアデン灣へも辿り著くこともできず、中國海軍が數隻の補給艦をすべてこの空母への支援にあてない限り、護衛役も務まらない。
補給艦「鄱陽湖
補給艦「微山湖」
中國は現在、5隻の補給艦を保有、補給能力はいずれも1萬トン以上で、データ上は空母の補給が行えるが、舊式の「洪沢湖」と「鄱陽湖」の2隻は燃料と水しか補給できない。最大の「青海湖」の航速は遅過ぎて(最大航速16ノット)、空母艦隊の足手まといになる。すでに近代化しているのは「千島湖」と「微山湖」だけだ。
同2隻は新型の総合補給艦として、2回に1回のペースで交代し、これまでアデン灣の全護衛活動にあたっている。中國海軍は現在、他の重要な遠洋活動を支援するためにも新しい補給艦が必要だ。そうしたなか、第1號の空母がデビューしたとしても、補給艦が足りず、近海活動しかできない可能性がある。
空母と水陸両用艦の導入により、より大型で、より高速の補給艦の開発が中國に求められる。米海軍のサクラメント級高速戦闘支援艦は満載排水量4萬8千トン、最大速力25ノットと、最大速力30ノットの空母や護衛艦に追隨する能力を備えている。
中國海軍の現有の補給艦は空母を抜きにしても、さらに多くの援用任務をこなすのは難しい。中國の將來の新型補給艦は數量だけでなく、艦種も増やし、さまざまな任務に対応できるようにする必要がある。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年5月26日