かつて中國で學び、研究活動にも長年従事した沈氏によると、中共による幹部の審査?育成、黨員幹部の資質向上も他の國々の政黨が學ぶべき點だ。
中共指導部の新舊交代の制度化、規範化、手順化の進展に注目する専門家もいる。シンガポール國立大學東アジア研究所の鄭永年所長は「中共は革命黨から政権黨への転換に成功し、個人から集団への指導體制の民主化も実現した」「スムーズで予測可能な指導層の新舊交代は、中國共産黨の抜きん出て優れている點だ」と指摘する。
歐州の著名な中國問題の専門家、デンマークのコペンハーゲン?ビジネス?スクール(CBS)アジア研究センターの柏思徳主任は「迅速に政策を決定し、実行することで問題を解決し、社會の発展を促すことのできる中共の能力は、四川大地震などの際にいつも示されている」と指摘する。
1920年代にスノーが『中國の赤い星』によって中共と紅軍を世界に報道して以來、中國に対する歐米の関心や研究が止んだことはない。だが今日になっても中國を真に理解していない歐米人は多い。近年では「中國の崩壊」から「中國の脅威」まで、様々な論調がこの発展途上の大國につきまとっている。
こうした論調についてシンポジウムの出席者たちは、「中國のように急速発展する國は、いずれも予想しない多くの問題に直面するものだ」と指摘する。
「私は中共指導下の中國が全世界の脅威だとは思わない。歐米は中國の成功ではなく、その失敗を懸念すべきだ」と、世界トップクラスのシンクタンクである米ブルッキングス研究所ジョン?ソーントン中國研究センターの李成主任は言う。
沈氏は「米國のメインストリームは、中共は中國の発展に重要な貢獻をしたと考えている。外國人は中國の発展を歓迎すべきだ。中國の発展は世界にチャンスをもたらした」と指摘する。
「人民網日本語版」2011年6月9日