◇注目される空母の用途
試験航行の日程より、「中國は將來、空母をどう使うか」に西側メディアの関心が集まっている。
ザ?ディプロマット誌は、試験航行の日が近づくにつれ、米國および中國の隣國はそれによる情勢の変化に注意を払っているとし、空母は中國海軍に、(1)中國は20世紀初めの米國をまね、世界的な活動能力のある海洋海軍を構築 (2)海底資源と論爭がある水域での優位性を確保 (3)臺灣有事における米國介入を阻止――といった3つの戦略転換をもたらすとしている。さらに、國內の経済発展、対外的な経済発展により、アフリカや中東の鉱産物や原油に対する中國の依存性が高まっており、インド洋とマラッカ海峽の航路の安全をいかに確保するかが中國海軍の重點となっていると指摘する。
ロイター通信は、空母は主にパイロットと乗組員の訓練に使われるが、ワリャクの左右両舷には短距離艦対空ミサイル「FL-3000N」と730型近接防空機関砲が設置され、世界的にも近接防空能力が最も高い水上戦闘艦艇の一つとみている?
◇中國にもう1隻空母を売卻?
「ワリャク」の再生を受け、英メディアで最近、退役したヘリコプター空母「ワリャク」を中國の商人に売卻するかが大きな議論になっている。
ロイター通信は22日、「中國人は見識が遠大で修復に長けていることで知られる。中國の商人が英國の退役したヘリコプター空母を娯楽用に購入するといっても、中國人であれば就役可能な空母に修復し直し、南中國海の兵力投入と臺灣有事への対応に用いることができる」との英軍事情報誌ジェーンズ?ディフェンス?ウイークリーのアジア?太平洋 擔當編集長ジェームズ?ハーディ氏の発言を伝えた。
ただこの予測に異議を唱える専門家も多い。流暢な中國語を話す軍情報部第6課の元高官は「技術面だけをみると、ロシア式空母エンジンを英式のヘリコプター空母に搭載する価値はないし、不可能だ!他の懸念を討論する必要もない」と言う。
ロンドンの海軍専門家も、「退役した英空母の価値には限りがある。レーダーやソナー、通信器材など敏感な部品はすべて取り外してある。殘りは造船技術だけだが、中國の造船業はすでにそれより高いレベルに達している」との見方を示す。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年7月27日