米國防総省は24日、中國の軍事力に関する年次報告書を発表した。これについて、中國軍事科學學會の羅援少副秘書長は(1)中國軍が外交的優位性を増強する能力(2)中國軍が問題を解決する能力(3)人民解放軍が「臺灣獨立」を阻止する能力(4)米國の臺灣への支援提供を阻止する能力(5)中國軍が新たな作戦概念を行使する能力――といった中國軍事の5つの能力に対する米國の憂慮を示していると指摘。
米軍の憂慮はまったく非常識だとし、「どの國の軍事力も國の外交活動の大きな後ろ盾となり、問題を解決する能力がなければならない。でなければ軍隊は存在する必要がない。さらに多くの説明は必要ない」と強調した。
◇米國のきりがない欲望
米國防総省のこの中國の軍事力に関する報告は、ほぼ毎年いわゆる軍事の透明性について言及する。今年の報告は、中國の「進歩は限定的だが改善はみられる」とする一方、「中國がその拡大する軍事力をいかに使用するかが不確定だ」と指摘。
マレン統合參謀本部議長が先月、人民解放軍の海?陸?空軍と第二砲兵部隊を訪問、特に中國軍事戦略の要である第二砲兵部隊と潛水艦基地のほか、中國のSu-27のコックピットまで視察したが、それでも米國は満足していないようだ。米國の無禮な要求に対し、「きりがない欲望」と羅氏は非難した。
一部の兵器は「公開」しても構わないが、すべてを公開するのは不可能だ。中國にはそれはできないし、米國にもそれはできない。
◇時宜に合わない3つの點