日本の野田佳彥首相は今年12月にインドを訪問し、インド洋における日本船舶の航行安全をいかに確保し、両國の貿易?投資拡大などの問題についてインドの指導者と協議する予定だ。日本新聞網は25日、日本はすでに南中國海問題介入に向けた一連の行動を手配済みで、戦略的に中國包囲を固める構えだと伝えた。概要は次の通り。
日本政府は最近、積極的に「南進戦略」を推進している。フィリピンと海上情報の共有や同國の沿岸警備隊の訓練に対する資金提供、日本海上保安庁巡視船の基地港建設で合意。ベトナムとは海洋戦略安全保障協議を結んだ。一川防衛相とベトナムの國防相との會談では、南中國海問題で協議し合った政策を打ち出し、中國の「強硬な態度」に対応する意見で一致した。
野田首相は11月中旬の東南アジア諸國連合(ASEAN)との首脳會議で、インドネシアやフィリピンなど南アジア各國への港灣建設強化の支援、船舶製造技術向上のための技術支援を表明する。野田氏は同會議で、「海洋ASEAN経済回廊」構想を表明し、東南アジア各國の合意を得たい考えだ。この「経済回廊」は実際には「環南中國海経済回廊」で、全面的に南中國海問題に介入し、同海域における権益を確保したい日本のねらいは明白だ。
また、日本にとって人口が多いインドは巨大市場であるだけでなく、歴史的に摩擦のない國でもあり、長年、両國は友好な関係を保っている。4年前から日印両國は定期的に安保?外交対話を行ってきた。今月28日にはインドのクリシュナ外相が日本を訪問予定で、玄葉外相と年に1度の「外相間戦略対話」を行い、野田首相の12月のインド訪問に向けた下準備が行われる。
野田首相は12月に中國にも訪問する予定だが、明らかに中國訪問前に、南アジアと東アジアから中國を取り囲む「戦略的包囲網」を完成させるつもりだ。これによって中日両國の関係はさらに複雑になるだろう。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年10月26日