米國のパネッタ國防長官は 21~28日の日程でインドネシア、日本、韓國歴訪を続けている。パネッタ國防長官のアジア訪問は今回が初めて。中國の軍事近代化から「南中國海問題」など、各訪問先で中國に言及。中國を訪問せずに中國に対して呼びかける「おかしな言動」に首をかしげたくなる。
◇真意は別に――中國牽制?
パネッタ國防長官のアジア歴訪には中國は含まれていないが、ここ數日の発言から中國は今回のアジア訪問の重點中の重點であることが伺える。24日にインドネシアで、米國が9月に発表した総額60億ドル相當の臺灣への武器売卻に対する中國の反応は「プロフェッショナルで稱賛に値する」とし、中米関係に有利だと語った。
しかし25日には話題を変え、日本の読売新聞で、「中國は急激な軍事の近代化を促進しており、そのプロセスは透明度に欠け、憂慮される」と対中強硬姿勢を示し、「南中國海と東中國海の活動が橫暴になっている」と非難した。
「中國」という言葉以外に、パネッタ國防長官は「アジア太平洋地域への返り咲き」を何度も繰り返した。また、米政府は今後10年間で最低4500億ドルの國防予算を削減する計畫だが、アジア太平洋地域での軍事配備は拡大するとした。
中國外交學院戦略?衝突管理研究センターの蘇浩主任によると、こうした発言は、中國をいかに警戒し、どういった手段で中國の周辺國を扇動するかをあらわし、中國に面倒を引き起こし、地域の緊張情勢を刺激することで、米國が東アジアに堂々と返り咲く條件をつくろうとしている。それが米國の狙いだという。
◇アジア太平洋への返り咲きは「もろ刃の剣」