パネッタ米國防長官は17日、 建設中の原子力潛水艦を視察した後の演説で、「中國とインドは米國の軍事的脅威」と発言。「パネッタ長官はそういうつもりではなかった」と米國防総省が直ちにこの「失言」の火消しに動いた。人民日報系の國際情報紙、環球時報が伝えた。
17日の英ロイター電によると、パネッタ長官は17日、米コネティカット州で完成間近のバージニア級攻撃型原子力潛水艦を視察した。これは米軍が中國軍に対抗するための最も重要な駒と考えている潛水艦だ。視察後の演説で長官は米國が直面する新たな試練に觸れ、その矛先を新興勢力に向けた。
パネッタ長官は「中國やインドなど新興勢力の脅威に直面している。太平洋地域に十分な軍事力を維持して永遠に駐留を続ける姿勢のアピールに努める」と発言。報道によると、同日、オバマ米大統領はオーストラリアを訪問し、同國北部に米海兵隊を駐留させ、アジア太平洋地域における影響力を強化する方針を発表した。
一方、米國防総省のジョン?カービー報道官は長官の発言を受け、「中印両國との関係は非常に重要だとパネッタ長官は考えている」と直ちに火消しに動いた。「両國を軍事的脅威とする考えは間違っている」との立場を示し、「パネッタ長官がいう試練とは、中國とインドが互いに直面している試練や、安全情勢が激しく揺れ動く中で我々が関係を築く際に直面する試練を指している」と弁解した。
「人民網日本語版」2011年11月22日