米國のすることなすこと、特に過去2年間の行動に、中國が緊張を感じるのも意外ではないだろう。中國は米國の一部行動を中國封じ込めと捉えており、その反応が軍近代化の加速なのだ。中國人民解放軍は無謀な行動はしない。中國軍には自らのアジェンダがある。
■中米協力の利益による駆動力は大きい
予測可能な將來においては、中米の軍事的緊張が続く可能性が高い。だが必ずしも不安定化するとは限らない。雙方共に対立を回避する責任がある。中米は政策上の不一致、軍事上の緊張を抱えるが、経済的利益も多く共有する。軍事的対立は経済関係を深刻に損ない、壊滅させる恐れすらある。中米には重要な、共通の政治?外交目標もある。アジア太平洋地域に止まらず、世界の他の地域においてもだ。
このため、中米協力の利益による駆動力は大きい。中米間に軍事衝突を引き起こし得る問題は、臺灣海峽問題や南中國海問題など、少しだけだ。両國首脳が正しい判斷を下せなかったり、冷靜さを保てなかった場合、こうした問題は致命的なものになる恐れがある。
「人民網日本語版」2012年1月13日