日本は朝鮮の核問題や中國の臺頭を受けて核兵器を発展したり、中國海軍の航空母艦に対抗するため空母を建造したり……こうした「猜疑」は、米國のオバマ政権の安全保障方面における策略調整、日本の新政権成立後の対外政策上の調整、中國の持続的な臺頭、緊張と緩和が併存する中米関係、協力と競爭が併存する中日関係、信用危機に陥っている日米関係など複雑な政治的要因が錯綜した結果といえる。
こうした猜疑心の拡大には警戒するべきだろう。相手に対する猜疑と警戒を強めるより協力したほうがいい。両國の政治家は「調和」と「友愛」といった東洋の智恵をもって、「原発の平和利用」といった議題を率直に話し合うべきだ。エネルギーの需要が日増しに緊迫し、気候変動のプレッシャーが大きくなる新しい情勢の下、エネルギーの需要を満たすルートを検討するべきだ。テロリズムの脅威の下、エネルギー安全の手段を守ることで、積極的な核の平和利用を米國に促すことにつながらないだろうか?
再び核の被害を受けた日本、そして原子力エネルギーを最も必要としている中國。両國は核というテーマの積極的な展開と長期的発展をリードできる資格を持っているはずだ。(作者:加藤嘉一氏 香港誌「亜洲週刊」より)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2012年4月6日