中國は6月1日から「海洋観測予報管理條例」を正式に施行する。海洋観測予報活動管理に関する法規範は中國で初めて。日本のメディアは同條例について、この観測対象には釣魚島(日本名?尖閣諸島)および南中國海の係爭海域も含まれることから、「周辺諸國にとっては不穏な條例」と伝える。日本の産経新聞は、海洋観測管理條例の施行は中國の釣魚島および南沙(英語名スプラトリー)諸島の支配に向けた法制化の一端と報じた。
産経新聞東アジア室長、山本秀也氏は30日、中國が來月から施行する「海洋観測予報管理條例」は、日本を含む中國の周辺國にとり、「いささか不穏な內容を含んでいる」と解説。「中國の國家海洋局が行った説明によると、この新條例は、海洋観測ステーションやブイを設置して53の漁場で潮流や海水の塩分濃度など海洋情報を観測するという。そして、この観測対象には沖縄県の尖閣諸島や、南中國海の係爭海域も含まれるという」と説明した。
さらに、「條文には、中國が管轄する海域で外國組織や個人が観測を行う際、中國の法令に従うよう義務づけられる一方、いかなる組織や個人も國家秘密に屬する海洋観測資料や成果を勝手に対外に提供してはならない上、中國が設置した施設や設備の破棄や撤去には、罰則が設けられた」とし、さらにこう続ける?!袱膜蓼?、こういうことだ。尖閣諸島(中國名?釣魚島)に中國がある日海洋観測ステーションの建設を始めた、或いは尖閣周辺の日本領海や接続水域に中國が観測用のブイでも浮かべた場合、これを撤去すれば違法だというのが、“この新條例のいわんとするところ”なのである」?!钢袊魏Q蟊O視船が、ブイの撤去という違法行為に対して法の執行を試みるのなら、洋上で想定される日中當局間の摩擦は、これまでと違った次元のものとなりかねない」と言及し、「新條例の施行は、尖閣やスプラトリー(中國名?南沙)諸島の支配に向けた法制化の一端」と強調する。
沖縄在住の華人學者、劉剛氏によると、海洋観測予報の強化は海事の安全と航行に役立つだけでなく、國家の主権を示すことになる?!溉毡兢现袊魏Q笊悉胃餍袆婴朔浅¥俗⒛郡?、常に中國は內陸國家、日本は海洋國家だと言っている。日本が海洋について語る場合、自らの“海土”は中國より広いという一種の優越感がある。しかし中國が海洋上で積極的な態度を示し始めたことに一部の日本人は馴染めずにいる」という。劉氏はまた、「中國が永遠に內陸國家で海洋に進出しないことを日本は望んでいるが、それは日本の一方的な考えにほかならない。中國の行動に対して騒ぎ立てることで、かえって日本は度量の狹さを示している」と指摘する。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2012年5月31日